漂うもの

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  • 多分に儀式化された、様式美さえ漂うものだったのではないだろうか。 竹内久美子『パラサイト日本人論 ウイルスがつくった日本のこころ』より引用
  • このように男性の肉体自慢というのは、どこか滑稽こつけいな感じが漂うものです。 酒井順子『たのしい・わるくち』より引用
  • しっとりとした夜の空気は森のなかを歩いているときに漂うものととてもよく似ていた。 角田光代『あしたはうんと遠くへいこう』より引用
  • 小説家バンドの客達とは漂うものがまるで違うので、すぐに、そうと解った。 山田詠美『姫君』より引用
  • 唇のあたりに漂うものは、おそらく全然微笑などというものではなくて、少年時代の幸福だった。 原田義人『城』より引用
  • 肩のあたりに漂うものでそれがわかる。 森瑤子『デザートはあなた』より引用
  • もとよりメンバーのいずれもが無表情な上にギクシャクとした雰囲気が漂うものだったという。
  • 夫婦であることの実感はこんな瞬間にふっと漂うものだ。 阿刀田高『幻の舟』より引用
  • このため、富裕層の料理は貧困層の料理と比較すると輸入品が多く異国の香りが漂うものであった。
  • そこにハッキリ漂うものは戦争の匂いである。 坂口安吾『帝銀事件を論ず』より引用
  • 日常的なビジネス特急や通勤電車とは異なった風情が漂うものもあり、観光客の目を楽しませる。
  • ありふれた意見ではあるが、この世に生をうけた人間は、すぐれていればいるほど、かぎりなく哀感が漂うものなのだ。 ラヴクラフト全集4『04 「冷気」』より引用
  • 最初期の演奏はスペイン語の歌詞に基づく哀愁漂うものであったが、後の英語詞に代表される官能的なアレンジも生まれ、現在に至るまで様々な演奏が生まれた。
  • この空気は、決戦の場に漂うものではない。 鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 第02巻』より引用
  • そこはかとなく漂うものが少しも感じられない。 酒見賢一『後宮小説』より引用
  • ごてごてと飾り立てて野暮にならないように注意しながら、シンプルな中にも気品の漂うものを慎重に選んだ。 有栖川有栖『ダリの繭』より引用
  • その格好で、たとえば船橋や錦糸町きんしちょうあたりの場外馬券場のそばを歩いているところを、それでも彼のまわりには、やはり今と同じような威風が漂うものだろうか。 宮部みゆき『名もなき毒』より引用
  • アルバム全体の雰囲気は、かつてイーグルスの爽快さは影を潜め、重苦しさが漂うものとなった。
  • だから、少し乱暴ではあるが、海で発見された水死体は波にまかせ、堀や川を漂うものも流れにまかせる。 宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 黒く塗れ』より引用
  • そこに漂うもの、そこから聞こえる音と調べは、宇佐が知っている限り、季節の移ろいと、それを暦に映して立ち働く人々の、暮らしから生まれるものだけだった。 宮部みゆき『孤宿の人 (下)』より引用
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