滋養に富む

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  • 滋養に富んだ朝食が人間と犬たちに与えられ、それから一行は出発した。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『氷海越冬譚』より引用
  • この一事をもってしても水田の水がいかに滋養に富んでいるかわかるだろう。 井上ひさし『コメの話』より引用
  • ケーララ州のでは果房の付け根が使用され、滋養に富むと考えられている。
  • 深い歓楽の前触れである夕暮は、この男にとっては、最も滋養に富んだ物まで台なしにさせてしまうのであった。 ボードレール/村上菊一郎訳『パリの憂鬱』より引用
  • 映画監督の山本嘉次郎は、自分の父親が忙しいときは立ったままで食え美味で滋養に富んだ料理として考えだしたと主張している。
  • 非常にかさの多い滋養に富んだ食事であった。 ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』より引用
  • 豊満な白いものにたつぷり含まれてゐる滋養に富んだ水分と、景気のいい火との衝突が、程よいところでぴたりと止めてある。 丸谷才一『食通知つたかぶり』より引用
  • 滋養に富んだ牛肉とお行儀のいい鯛の塩焼を美味のかぎりと思っている健全な朴訥ぼくとつな無邪気な人たちは幸福だ。 永井荷風『妾宅』より引用
  • みんな新鮮で滋養に富んだものばかりです。 ヴェルヌ/村上啓夫訳『海底二万リーグ(上)』より引用
  • もつともこの自然な甘さは、半ダースの牡蠣のうち五つ目くらゐのところから判つてくるので、それまでの四つでは、ただ清爽にして滋養に富んだ印象があるだけである。 丸谷才一『食通知つたかぶり』より引用
  • 黄昭堂によれば、台湾原住民族は「生蕃」と呼ばれ、その肉である「蕃肉」は滋養に富むとして食され、中国大陸に輸出されていた。
  • 滋養に富んだ牧場のまんなかで肥やされたあげく家畜はここへ来て屠殺人の庖刀に首をさらすのだ。 ヴェルヌ/大久保和郎訳『グラント船長の子供たち(上) 地の果ての燈台』より引用
  • ノストラダムスはこれを滋養に富む食材としていたが、当時は逆に砂糖の摂取は健康を損なうとする学説を奉じるパラケルススの学派も存在し、ノストラダムスの立場が批判されたという。
  • 和泉光和堂の初代は、ここで生産される牛乳に目をつけ、滋養に富む菓子を作ろうと考え、苦心の末についに1934年初めて乳団子を発売した。
  • むかしから日本にあるインスタント食品の中でも、こんなに安く滋養に富む食べものはほかになく、共稼ぎのサラリーマン夫婦や農繁期の農家の人たちにとっては、料理の手間が省けるので、なによりもありがたい食べものと言えます。 平野雅章『食物ことわざ事典』より引用
  • 緋いろのにじむ熱いやつを卵にくぐらせて口に入れると、それはほのかに土の香りを漂はせながら、滋養に富んだ肉の味を口蓋に、舌に、歯茎にしみこませ、やがて、もつとほのかに、ごく微量の灰の味を口中に残す。 丸谷才一『食通知つたかぶり』より引用
  • その昧は甘美で、滋養に富むという。 施耐庵/駒田信二訳『水滸伝(三)』より引用
  • 「たとえ、天然のものより滋養に富んでいてもね」しかし、総合腺分泌物ビスケットや、ビタミン含有人造牛肉ということになると、彼も、店員の勧めを、むげに断わることができなかった。 ハックスリー/高畠文夫訳『すばらしい新世界』より引用