温い

全て 形容詞
653 の用例 (0.01 秒)
  • 実際彼が私に些細ささいなことを云いかける時には常に心の温い人の気がした。 梶井基次郎『梶井基次郎全一巻』より引用
  • 特に女が二人居ることがその小さな群を妙に温くしてるようであった。 豊島与志雄『微笑』より引用
  • も一つの心は、個人と個人との境界を無視した温い抱擁的なものだった。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • 彼は大きいさっぱりと温い手で私の手をとり、そこの椅子にかけさせた。 宮本百合子『マクシム・ゴーリキイによって描かれた婦人』より引用
  • 寧温として生きてきた真鶴には自分以外に大切なものがよくわからない。 池上永一『テンペスト2 花風の巻』より引用
  • 実際誰よりも温い血が流れて居なくては真の科学者たることは出来ないのだ。 小酒井不木『恋愛曲線』より引用
  • 空が秋らしく青空に澄む日には、海はその青よりやや温い深青に映った。 梶井基次郎『城のある町にて』より引用
  • 寧温の正体が女だとわかった後も、朝薫にはこの事実が受け入れがたい。 池上永一『テンペスト2 花風の巻』より引用
  • 温い日の間に溶けた雪が眞つ黒な板となつて甲鐵のやうな道を覆ひます。 江南文三『佐渡が島のこと』より引用
  • ぼくにとって都合のいいことは寧温には都合の悪いことのはずだろう? 池上永一『テンペスト1 若夏の巻』より引用
  • この連中は赤とか黄とか温い色の野菜ならば、何でも及第させるのです。 芥川竜之介『不思議な島』より引用
  • 広間に誰もいないのを確認した寧温は濡れた衣装と髪を整えようとした。 池上永一『テンペスト1 若夏の巻』より引用
  • 性を偽ったまま寧温を続けることに限界がやって来るのはわかっていた。 池上永一『テンペスト2 花風の巻』より引用
  • 午後の計温が示されていないと云っていらしたのは十七日でしょう? 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 日にてらされたなま温い空気にのって、風がさーっさーっと吹いている。 豊島与志雄『奇怪な話』より引用
  • 銭蔵ぜにくらで酒盛りをしていた多嘉良も寧温がいなくなってから深酒の日々だ。 池上永一『テンペスト2 花風の巻』より引用
  • 不可解な出来事に寧温はまだ自分の身に何が起こったのかわかっていない。 池上永一『テンペスト1 若夏の巻』より引用
  • 而も昔の人の心は、かうして、二重の師弟関係の温さを持つたのである。 折口信夫『橘曙覧評伝』より引用
  • まっ暗ななかで少年の体温にぬくもりながら、私は涙を出まかせにしていた。 川端康成『伊豆の踊子・禽獣』より引用
  • この冷点,温点以外の場所では冷たさも温かさも全く感じないのである。 高橋長雄『からだの手帖』より引用
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