渡し

全て 動詞 名詞
19,773 の用例 (0.02 秒)
  • 私はやっとのことで座席から立ち上り、彼の求めるものを渡してやった。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『ジーキル博士とハイド氏の怪事件』より引用
  • 彼は再びチョッキの内ポケットから指環を取り出して女給の手に渡した。 佐左木俊郎『指と指環』より引用
  • 青木機関手はそういって、女の手に握られてあった手紙を吉田に渡した。 佐左木俊郎『機関車』より引用
  • 尤もその際一時に一箇年分の家禄は等差に応じて特別に渡したのである。 内藤鳴雪『鳴雪自叙伝』より引用
  • 大倉の別荘のまえをすぎていつか三人は中の渡しのまえをあるいていた。 久保田万太郎『春泥』より引用
  • J氏も深くは言わないで、用箪笥ようだんすから鍵をとり出して私に渡してくれた。 リットン・エドワード・ジョージ・アール・ブルワー『世界怪談名作集』より引用
  • 彼女に私の形見として、私の部屋にある鳩の籠を渡してやってください。 池谷信三郎『橋』より引用
  • 奥様は手文庫から二十両の金を出して、わたくしにお渡しになりました。 岡本綺堂『三浦老人昔話』より引用
  • そして急がしく袂の中から、何か紙に包んだ物を出して私の手に渡した。 石川啄木『二筋の血』より引用
  • 彼はちやうど警察詰めの記者が渡した原稿を読みかけてゐたのであつた。 坂口安吾『吹雪物語』より引用
  • ある朝彼は自分の白ひげのつやを調べたその手から鏡を妻に渡した。 永井隆『ロザリオの鎖』より引用
  • で、黙って受取って自分の綴った二編を加え蔦屋の手へ渡したのである。 国枝史郎『戯作者』より引用
  • 機械人間は、そばのテーブルの上においてあった博士の着物をとって渡した。 海野十三『超人間X号』より引用
  • 私はそれをうちのものに渡して、ヘクトーの眠っている土の上に建てさせた。 夏目漱石『硝子戸の中』より引用
  • 重い響きは、線路の向うを渡してある橋の上を荷車が通るのであった。 豊島与志雄『微笑』より引用
  • 静子の家まで十間ばかりの処へ行くと、私は黙って小包を河野に渡した。 豊島与志雄『未来の天才』より引用
  • 上の渡しの長い船橋を越えて対岸の休茶屋に着いたは間も無くであつた。 島崎藤村『破戒』より引用
  • と言って汽車の二等切符を四枚ポケットから出して小田さんに渡しました。 小酒井不木『塵埃は語る』より引用
  • 所がまた、王に扮したあの男に、渡した花と云うのが、頗る妙なんだよ。 小栗虫太郎『オフェリヤ殺し』より引用
  • これをお前たちに預けるから、お前たちの故郷の女君をんなぎみに渡してくれい。 芥川竜之介『老いたる素戔嗚尊』より引用
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