渋ッ
全て
形容詞
18 の例文
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「そんなことをしちゃいけないような気がしたんだ」と渋い顔で答える。
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どうして自分が、介護の必要な老人でもなく、ましてや恋人でもない女を抱きかかえてベッドから下ろさなければならないのだ。同意を求めて、国王の側近を見ると、彼は渋い顔をして首を横に振った。
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だがこのような共産党張りの選挙戦術は保守層からは白眼視され、保守層は他の保守政党国家人民党や人民党に支持を戻し始めた。それに比例して党に寄せられた寄付金もこれまでになく渋い額となった。それでなくても度重なる選挙戦によりナチ党の財政は破たん状態になっており、まともな選挙運動が打てなくなっていた。
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それからその場で小池老を捕まえた。息子さんたちの話を聞きたいんだが、というと、小池老は渋い顔をした。それを無理に促し、家に戻る小池に付いていって詳しい話を聞く。
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彼は、それを返しているだけなのだ。シュヴァリエは渋い顔をし、眼を見ると何か企んでいるのが読みとれた。おそらく、私がやって来て困っているのを隣りの人たちに知らせる方法を考えているなと見てとった。
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ただ、まだ値切る余地があるに違いない。そう思ってロレンスが渋い顔をすると、店主は続けて言葉を向けてくる。
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南部人の間のとあるジョークは、未熟な柿の果実を余所者にわざわざ味わわせることである。そのとても渋い苦みは、それに馴染みのない者たちには衝撃的だからだ。民間伝承は、それを食べられるようにするためには霜が必要だと述べているが、木から軽く揺すられて落ちたり、木の下の地上で見つけられたりした全く熟れきった果実は、甘く果汁が豊富で美味しい。
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お父っつぁんは娘のあたしが言うのも何んだけど渋い、いい喉をしていたの。
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身を起こし、そばに置かれた《客室サービスのご案内》を渋い顔で見た。
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因にいう。渋いという如き、美への標準語を持っている国民は東洋にも他にはない。この点で、支那も朝鮮も美の鑑賞には立ち遅れている。
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「もし二百万円ぐらいまでなら、僕が出してやってもいいよ」 船戸のほうから言った。千晴は五百万円と言おうとしていたので、相手が意外に渋いのを感じた。
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奈央ちゃんは、コーヒーについてきたスプーンいじってる。今日は胸がわりとあいてるシャツの上にジャケット着て、なんか渋いの。秋になったら、大人っぽくしたいのかしら。
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まず島村の部屋をのぞくと彼は不在で、次に社長室のドアを叩いた。ドアをあけたとたん、真正面に渋い顔で腕を組んでいる社長が見えた。ドアに背を向けていた島村がさっとふり向いて、これはまた対照的に柔和な笑い方をした。
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にもかかわらず、彼は大牙の前に筵を与えられ、酒を勧められて上機嫌になっていた。さすがに同席している冀小狛が渋い顔をしたが、なにもいえないでいる。
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都電のなかで向いがわにすわっていた女の子が大きなあくびをしたその瞬間をスナップしたものを「アサヒカメラ」の月例写真コンテストに『アーアー』という画題をつけて送り、賞金として三円もらった。これが拳の作品で印刷になった最初であるが、主人はこれにも渋い顔をした。動態のスナップを撮るための目測のトレーニングに凝りはじめた。
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今日だって、法月さんが呼ばれているのを知ってずいぶん渋い顔をしてたもの。
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客は笑った後のため一層渋く見える顔を、その時ゆっくりと少女の方へ向けた。
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