済まないやう

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  • 八郎は二人の友に対して何となく済まないやうな気持をいだくのであつた。 出口王仁三郎『三鏡 『水鏡』『月鏡』『玉鏡』 kgm 2 20060303』より引用
  • その上私はかく宣べるのは何者かに対して済まないやうな気がする。 倉田百三『善くならうとする祈り』より引用
  • 私達だけ笑つてゐる事が済まないやうに思はれたので、後の幕を見ずに帰つた。 与謝野晶子『月二夜』より引用
  • かはりになにか買つてでもやらないと済まないやうな気がした。 田中貢太郎『黒い蝶』より引用
  • かかる虚偽的愛きよぎてきあい夫婦ふうふかへつ神様かみさまたいまないやうないたします。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 41 20080623』より引用
  • そのとき千恵は成程なるほどと思ひ、何かひどく済まないやうなことをしたやうな気のしたことも、はつきり覚えてをります。 神西清『死児変相』より引用
  • たゞ私ひとり済まないやうな気持でございます。 辻村もと子『早春箋』より引用
  • 昔も今も変りなく燦然と輝くあの南十字星がそんな役割を勤めたかと思ふと、ただ単に美しいと鑑賞するだけでは済まないやうにさへ思ふ。 岡本かの子『星』より引用
  • が、それと同時に、何だか気恥しいやうな、何ものにか済まないやうな気も起らないではなかつた。 久米正雄『私の社交ダンス』より引用
  • しかし現在の予は、すでに過去の予と違つて、全精力を創作に費さない限り人生に対しても又予自身に対しても、まないやうな気がしてゐるのである。 芥川竜之介『入社の辞』より引用
  • りよは一瞬、済まないやうな気がした。 林芙美子『下町』より引用
  • それに『将来有望』と附加しなければ気が済まないやうな型だ、何かしら次に出て来なければならない筈だといふ批評的立前から、ものを言つてゐるのである、『神泉氏は恐らく昨今に於ては、一つの転機に立つてゐるのではないかと思はれる』といつた批評がこれまで幾度となく繰り返されてきた。 小熊秀雄『小熊秀雄全集-19』より引用
  • 云はねば済まないやうに瑞木も云つた。 与謝野晶子『帰つてから』より引用