済まないこと

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  • 私は自分の子に済まないことをしたと思つて泣いても泣き足りなく思ひます。 与謝野晶子『遺書』より引用
  • 一体いえばこっちからもっと出さなければならない所だが今の訳で済まないことをした。 池田弥三郎『手紙のたのしみ』より引用
  • しかし、いずれは、それだけでは済まないことが彼女にも分っていた。 福永武彦『忘却の河』より引用
  • 三千代に済まないことをしてしまったという悔恨が、彼の全身を強張こわばらせた。 平岩弓枝『旅路(中)』より引用
  • 黙つて小さくなつてゐれば、それで済まないこともないんだらうがね。 岸田国士『古い玩具(一幕六場)』より引用
  • 答えを出さずには済まないことが、確かに目の前にあった。 畠中恵『しゃばけ』より引用
  • それから彼は妻の実家の母に済まないことをしたと思った。 柏原兵三『徳山道助の帰郷』より引用
  • まことに済まないことだが、なに、いつまでもこういうわけにはいかないだろう。 松本清張『小説東京帝国大学(上)』より引用
  • ここにある秘密は、一国の安全保障問題あんぜんほしょうもんだいでは済まないことなの。 賀東招二『フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』より引用
  • それから彼は娘に済まないことをしたと思った。 柏原兵三『徳山道助の帰郷』より引用
  • そして、行助には済まないことをした、というおもいが日ましに深くなっていった。 立原正秋『冬の旅』より引用
  • 僕はみんなと顔をあわせたとき、何となく、済まないことをしたような気持になった。 レマルク/蕗沢忠枝訳『西部戦線異状なし』より引用
  • 「君、寐なければだれかに済まないことでもあるのか」と私がまた聞きました。 夏目漱石『行人』より引用
  • だがそうは簡単に済まないことがすぐわかった。 二宮隆雄『海援隊烈風録』より引用
  • それを、今になつて披いて見ることは、死者に済まないことにはちがひなかつた。 菊池寛『真珠夫人』より引用
  • 年の若い正直な彼女は、主人に二十両の損をかけるというのが如何いかにも済まないことのように思われてならなかった。 岡本綺堂『籠釣瓶』より引用
  • 加奈子は若いうち私に済まない事したから私をこんなに大切にするんですって、何を済まないことしたんでしょう。 岡本かの子『春』より引用
  • それと同時に、僕は結局、あなたに対して、済まないことをしたのではなかったということを認めてもらいたかったのですよ。 横溝正史『殺人暦』より引用
  • 父にたいして済まないことをしたという気持はあった。 立原正秋『冬の旅』より引用
  • 恐らくはこの二人に済まないことをしたという気があって、ここで二人の代りに養子を殺すのが正当防衛だと考えたんじゃないんですかね。 福永武彦『加田伶太郎全集』より引用
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