済まないうち

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  • 戦さも済まないうちに他人の城に入ってのんびりなどできるものかという気持ちを言ったまでのことであった。 新田次郎『新田義貞(上)』より引用
  • なにしろ春蚕はるごの済まないうちは、どうすることもできませんでした。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 私はこの電話がまだ済まないうちに、いつの間にか窓から三尺ばかり離れて突立っていた。 夢野久作『暗黒公使』より引用
  • 結婚式が済まないうちに戦争が始まり、あわただしく飛び出してきた二人である。 茅田砂胡『デルフィニア戦記 第08巻 「風塵の群雄」』より引用
  • 了解も済まないうちに、勝手に信濃に出兵などされては、迷惑である。 桑田忠親『明智光秀』より引用
  • このイベントが済まないうちは食事もアルコールもおあずけだったので、コーヒーだけ飲んでいた。 宮部みゆき『模倣犯 上』より引用
  • その咳嗽は一つがまだ済まないうちに、後から後から仕切りなしに出て来るので、はたで見ていても気が退けた。 夏目漱石『道草』より引用
  • 将軍家への御目見が済まないうちに死去したため、官位はない。
  • 挨拶も済まないうちに可奈子は奏たちに次の話題を切り出す。 嵩夜あや『乙女はお姉さまに恋してる 櫻の園のエトワール』より引用
  • 庄五郎が死んだ後に、従弟同士とはいいながら、彼がなにから何まで身に引き受けて世話をしているばかりか、まだ三十五日も済まないうちにお国の叔母をたずねて行って、お国も今から後家を立て通すわけにも行くまいと云った。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 私がYを初めて見たのは、たしか米騒動のあとでか、まだその騒ぎの済まないうちか、よくは覚えていませんが、なにしろその時分に仲間の家で開かれていた集会の席ででした。 伊藤野枝『ある男の堕落』より引用
  • それもまだ着替えの済まないうちだった。 松本清張『球形の荒野 新装版(下)』より引用
  • 処刑が半分も済まないうち、カプラーは親衛隊員全員にコニャックをふるまった。 木村裕主『ムッソリーニの処刑』より引用
  • それはその児が十四で、お此が十一の年の出来事であったが、それが不運のはじまりで、その後お此と婚礼の約束をしたものは、まだ結納ゆいのうの取りかわせも済まないうちに、どれもみな変死を遂げたのである。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • だが、一曲済まないうちは、止めるに止まれないもののように、お菊ちゃんは強情に吹きつづけていた。 吉川英治『松のや露八』より引用
  • 互いの挨拶あいさつが済むか済まないうちに、一同は田川夫人によりそってひそひそと私語ささやいた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 互いの挨拶が済むか済まないうちに、一同は田川夫人によりそってひそひそとささやいた。 有島武郎『或る女』より引用
  • 青白い肌の女の子は、華奢きゃしゃな身体に似合わない軍服姿で、短い挨拶も済まないうちにしゃがみ込み、おれの右足をひざせた。 喬林知『今日からマ王 第04巻 「明日はマのつく風が吹く!」』より引用
  • これによると、生まれついての兇悪な殺人狂二人が、ろくすっぽ治療も済まないうちに看守を絞め殺し、病院の窓から逃亡したらしい。 菊地秀行『トレジャー・ハンター07 エイリアン妖山記』より引用
  • ヴワディスワフ2世は食糧調達が済まないうちに自分の軍隊をボレスワフ4世とミェシュコ3世の同盟軍と戦わせた。