清まし
全て
動詞
2 の例文
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春は俗を狂せしむるに宜れど、秋の士を高うするに如かず。花の人を酔はしむると月の人を清ましむるとは、自から味を異にするものあり。喜楽の中に人間の五情を没了するは世俗の免かるゝ能はざるところながら、われは万木凋落の期に当りて、静かに物象を察するの快なるを撰ぶなり。
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帯刀は一橋家臣の平岡円四郎や福井藩士の中根雪江・橋本左内、儒者の梅田雲浜、公家の家臣・飯泉喜内、五摂家筆頭の近衛家老女・村岡、水戸徳川家の縁戚にあたる鷹司家や三条家、その他に薩摩藩士の西郷隆盛にも通じた。帯刀自身も黒船来航など西欧列強の脅威がふりかかる国難に対処し得る将軍として慶喜に期待をしており、慶喜のことを「徳川の流れを清ましめん御仁」と評している。こうしたことから、帯刀は水戸藩内に留まらず、幕府の守旧派からも憎まれる存在となっていった。
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