深深と

全て 副詞
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  • おきみの母親は十歳の信次にそう言うと、また深深とため息をついた。 藤沢周平『夜消える』より引用
  • 善政は治憲の前にいることを忘れたように、深深とため息をついた。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • と思うと男の背に廻された女性の手に白刃が現れ、それが深深と男の肉に沈んでいく。 泡坂妻夫『蔭桔梗』より引用
  • すこし離れて見るときは、 散歩のみち少女をとめらが 深深ふかぶかとさす日傘パラソルか。 与謝野晶子『晶子詩篇全集』より引用
  • 俯せの右肩胛骨けんこうこつの下側、シャツの上から深深と刃物が突き立てられている。 泡坂妻夫『死者の輪舞』より引用
  • 由佳の顔は覚えていたらしく、「や、どうも」と深深と頭を下げた。 小林信彦『怪物がめざめる夜』より引用
  • うしろで、銀次郎が深深と溜息ためいきをついたのが聞こえた。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • レモンの左脇腹わきばらに、深深と突き立った、短剣の柄を見たからだった。 泡坂妻夫『喜劇悲奇劇』より引用
  • 書面を一度額までささげてから、治広は治憲に深深と礼をした。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • そして深深とため息をついてから言った。 藤沢周平『よろずや平四郎活人剣(上)』より引用
  • 丸い男は至って真面目まじめな顔をして、弁造に深深と頭を下げた。 泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡 (亜愛一郎シリーズ3)』より引用
  • 竹俣当綱は深深と一礼したが、頭を上げたときはひげの剃りあとの濃い顔が紅潮していた。 藤沢周平『漆(うるし)の実のみのる国(下)』より引用
  • 雪の上に二人の足跡が深深と残った。 泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡 (亜愛一郎シリーズ3)』より引用
  • 葉の厚い硬い山茶花にさはる音は深深と遠い虫によく似てゐた。 室生犀星『故郷を辞す』より引用
  • 敬助が言うと、弓削の妻女はもう一度深深と頭をさげ、きびすを返そうとした。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • うなずいた半十郎に、もう一度深深と頭を下げると、孫之丞は銀次郎には目もくれずに、馬柵のきわに行った。 藤沢周平『秘太刀馬の骨』より引用
  • 深深と肩を斬られていて、その手傷は脱走した小黒勝三郎ら、四名の男たちが残して行ったものだと思われた。 藤沢周平『風の果て(下)』より引用
  • と言ったきり、三樹之丞は深深と考えに沈んでいる。 藤沢周平『麦屋町昼下がり』より引用
  • 男たちは、隼太にむかって深深と一礼すると、足早に火明かりのとどかない闇の中に消えて行った。 藤沢周平『風の果て(下)』より引用
  • 波津は一度は身体を固くしたものの、すぐに改めて清左衛門の肩に顔を伏せると、深深と吐息をついた。 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』より引用
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