深山幽谷

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  • どうです、あなたも深山幽谷と、人に知られた人物だ。 横溝正史『びっくり箱殺人事件』より引用
  • もっとも清水トンネルが開通するまでは、一帯は隔絶された深山幽谷の温泉地として知られた。
  • 深山幽谷の中に置かれた発電所は、われわれの眼にはやはりその環境にぴったりはまってザハリッヒな美しさを見せている。 寺田寅彦『雨の上高地』より引用
  • 広い議場もしわぶき一つ聞えず、深山幽谷にあるがごとき静寂さが落ちた。 松本清張『小説東京帝国大学(下)』より引用
  • 人跡稀な深山幽谷というのは現在の日本からは消失している。 松本清張『証明』より引用
  • 深山幽谷しんざんゆうこくの中で道を失ったとかいうならともかく、これではずかしすぎて助けも呼べない。 鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 06』より引用
  • 常世の国が海の彼方という不可能性を帯びた所に在るのに対して、隠れ里は地下の国や深山幽谷といった一応到達可能な点に置いていることが異なっているといえる。
  • 自殺の名所の類型としてよく見られるのは、断崖絶壁や深山幽谷といった観光地である。
  • 逃避する世界が深山幽谷であろうと市井の真只中であろうと、要するに社会的関心から個人的関心の内部へ逃避することだ。 戸坂潤『娯楽論』より引用
  • 深山幽谷と形容される美しいこの場所で端渓硯の原石が掘り出される。
  • では、というんで仙人の杖に乗って雲台峰っていう深山幽谷まで、空を飛んでいって、無言の行をさせられる。 南伸坊『ぼくのコドモ時間』より引用
  • 深山幽谷ならともかく、山から平地に出がかったところに、こんなにキレイな流れを見たのは生れてこのかた始めてだ。 坂口安吾『安吾の新日本地理』より引用
  • 四方あたりはいっぱいに雲と霧がとりまいて、自分は今、かなりの深山幽谷にさまよっているということを発見しました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • と、ばかりに満々たる自信をもって、やって来たのが、吉祥寺にある深山幽谷先生の住居である。 横溝正史『びっくり箱殺人事件』より引用
  • また、このような深山幽谷の地形から高野山開基による仏教寺院や熊野三山などの神社信仰が発達しており、その一方で中世から近代にかけては紀ノ川沿岸を中心に全国から見ても大規模な都市が形成されていた。
  • そうでしょう、この田舎家の存在するところは、内部から見ては、日本の国のドノ地点にあるかわからないが、通常の人がこの中に坐っていれば、それは深山幽谷の中か、そうでなければ、人里に遠い平野の中の一つ家としか思われないことであります。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • しかし、地図を見ても分かるように、この山は、深山幽谷というほどの深さはなく、むしろ浅いぐらいである。 宮元啓一『日本奇僧伝』より引用
  • 公務で熊野の山中に分け入り、深山幽谷に数十日もあって山水の趣を体得したという。
  • 文字通り深山幽谷とはこの順路のことをいうのだろう。 山田風太郎『忍法帖7 魔界転生 下』より引用
  • 相手の疑いももっともで、そのときの幽谷先生の声は、さながら深山幽谷から吹きおろして来る空っ風みたいであった。 横溝正史『びっくり箱殺人事件』より引用
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