深山幽谷の間

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  • の逃げ込んだ奴等が深山幽谷しんざんゆうこくあいだに隠れて、世間普通の人間とは一切の交通をって、何千年か何百年かの長い間、親から子、子から孫とその血統を伝えて来たもので、かく人間には相違ないんです。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • 半蔵はこのひっそりとした深山幽谷の間へ来て、敬慕する故人の前にひとりの自分を持って行った時に、馬籠の街道であくせくと奔走する時にもまして、一層はっきりとその声を耳の底に聞いた。 島崎藤村『夜明け前』より引用
  • 三日目に馬は谷間の方から先に廻し、私達は世にう深山幽谷ゆうこくというのは真にこういう所を言うのであろうというような恐ろしい深山幽谷の間を歩いて参りますと、カックー、カックーという杜鵑ほととぎすの声が幾度か聞こえます。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 三日目に馬は谷間の方から先に廻し、私達は世にいう深山幽谷というのは、真にこういう処をいうのであろうというような、恐ろしい深山幽谷の間を歩いてまいりますと、カックー、カックーというホトトギスの声が幾度か聞えます。 河口慧海『チベット旅行記(上)』より引用
  • 首狩りで有名なダイヤ族は近来めつきり噂を聞かず、深山幽谷の間に馳走して余喘よぜんを保つてゐるものと思はれてゐるが、筆者が其のタワオ市に在任した大正の中頃にはまだまだ其の話は折々聞かされたもので、何でも二月の十五、六日頃を中心に油断のならぬお祭などあつたらしい。 山崎朋子『サンダカン八番娼館』より引用