深々と身

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  • 給仕が出て行くと、彼は椅子の中へ深々と身をうずめて、さて、ぐっと私の顔を真っ正面からにらみつけるのであった。 横溝正史『恐ろしき四月馬鹿』より引用
  • 明石はソファーに深々と身を沈めると男に言った。 千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』より引用
  • そのリアクシヨンに周りの乗客がおどろいていたが、たゆねはそれに構わずほうっと安堵あんど溜息ためいきをついて背もたれに深々と身を預けた。 有沢まみず『いぬかみっ!11』より引用
  • マンションオーナーはそれまで、ソファに深々と身を沈めたまま、店子たちのやり取りを黙って聞いていたのだった。 大山誠一郎『アルファベット・パズラーズ』より引用
  • 大文字はカーライターの火をシガレットに移し、一息吸って座席に深々と身を沈めた。 東郷隆『(定吉七番シリーズ 2) ロッポンギから愛をこめて』より引用
  • 私は、そこへ深々と身を沈め、両手で、丸々とした肘掛けを愛撫しながら、うっとりとしていました。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編03 怪奇幻想』より引用
  • 車を運転しているせいもあるが、元来、酒の飲めない横田に比べて、後部シートに深々と身を沈めた長谷は、相当に酔っていた。 津村秀介『湖畔の殺人』より引用
  • しばしの間、私はアイボリー色の柔らかな革のシートに深々と身を沈め、フロントガラス越しにパネル張りの壁を見つめた。 パトリシア・コーンウェル『証拠死体』より引用
  • 低いテーブルに清田と向き合って深々と身を沈めているソファーの横に、模造革の茶色いかばんが置いてあった。 半村良『産霊山秘録 下の巻』より引用
  • と、クロームの四角い脚のついた巨大な革椅子の柔らかなひだに、深々と身を沈めるが、銃は揺らぐことがない。 ギブスン『ニューロマンサー』より引用
  • この日、橘は、これが彼の好みらしいのだが、制服の上にインバネスという変な恰好で、車室の隅に深々と身を沈め、絶えずポーのレーヴンか何かを口誦くちずさんでいた。 江戸川乱歩『江戸川乱歩全短編01 本格推理Ⅰ』より引用
  • ソファに深々と身を沈めてメイ・アレクサンドラと相対しているベルガブリエフは、慇懃に頭を下げた。 高千穂遙『クラッシャージョウシリーズ05 銀河帝国への野望』より引用
  • 玄関ロビーに隣接したガラス張りのラウンジに入り、ホットミルクを注文すると、ミオはクッションのよくきいた席に深々と身を沈めた。 河出智紀『まずは一報ポプラパレスより 4』より引用
  • といい、さも愉快そうに安楽椅子に深々と身を沈めた。 半藤一利『ノモンハンの夏』より引用
  • アンソニー・ダグラス教授は赤革の安楽椅子に深々と身を沈め、ほっとした溜息を洩らした。 ディック/仁賀克雄訳『人間狩り ―ディック短編集』より引用
  • 諸君はこの本をその白い手にとって、「こいつ面白そうだぞ」と呟きながら、ふくよかな肱掛椅子に深々と身を沈められる。 バルザック/小西茂也訳『ゴリオ爺さん』より引用
  • 三月二十七日の晩、第二帝政時代にベルリン駐在大使をつとめたこともある老将軍ドートレック男爵は、六ヶ月前に兄から遺贈された、アンリ=マルタン並木通り一三四番地の小邸宅で、坐り心地のよい安楽椅子に深々と身を沈めながらまどろんでいた。 ルブラン/野内良三訳『ルパン対ホームズ』より引用
  • 見わたすかぎり、白、白、白、眼もくらむような白一色の氷雪原を、ひたすら南を指して進む一台の雪ゾリと、防寒服、防寒帽、防寒靴に、深々と身をつつんだ五人の人影とがあった。 中野好夫『世界史の十二の出来事』より引用
  • 煮るあいだ、祖母特注の背もたれ肘もたれ付き椅子へ深々と身を沈め、キセルで煙草を吸ったり、黒田節や五木の子守唄をうなっていたりした。 大道珠貴『裸』より引用
  • 水鳥の胸毛をきらびやかな絹でくるんだ大きなクッションに深々と身をうずめ、ヘルムートはさもいとわしげに眉をひそめた。 高千穂遙『美獣 神々の戦士』より引用