深々と腰をおろし

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  • 彼はパラオを見ることをやめて、シートに深々と腰をおろしていた。 山口瞳『酔いどれ紀行』より引用
  • 四十代前半と思われる太った医師が、一人掛けのソファに深々と腰をおろしていた。 奥田英朗『イン・ザ・プール』より引用
  • 椅子に深々と腰をおろし、萩生はあらゆる可能性を検討した。 菊地秀行『妖戦地帯1 淫鬼篇』より引用
  • 彼は座席へ深々と腰をおろし、イリヤへニヤリとしてみせた。 ナポレオン・ソロ・シリーズ『10 空飛ぶスラッシュ』より引用
  • 俺は空席を見つけて、そこに深々と腰をおろし煙草を吸った。 豊島与志雄『ヘヤーピン一本』より引用
  • 車のシートに深々と腰をおろし、祥子は重たいあくびをした。 林真理子『美食倶楽部』より引用
  • ボルノス・カレンスキーは、座席に深々と腰をおろして眼を閉じながら、これから新しい住み家となるべき場所で自分や家族たちを待ち受けている生活に思いをはせた。 ホーガン『創世記機械械』より引用
  • 作者と作品と作品のつくられて来る現実という三つの関係へ、方向をつける必然の力として作者の胸底に湧き立って来るものも外ならぬモチーフであって、その生きた脈うつ道を辿って、作家は作品のなかに深々と腰をおろし、互の命を生き得るのである。 宮本百合子『作家に語りかける言葉』より引用
  • いつもならキャンプが始まっている季節、彼は三ツ揃いのスーツを着て、ホテルの一室のソファに深々と腰をおろしているのだ。 山際淳司『ニューヨークは笑わない』より引用
  • 食事の間、殺人事件に関する話題は、暗黙の諒解でもあるかのように避けられたが、コーヒーを飲みながら喫煙する段になって、マーカムが深々と腰をおろし、峻厳しゅんげんな顔をしてヴァンスをじろじろと見渡していた。 ダイン/坂下昇訳『グリーン家殺人事件(下)』より引用
  • わたしはブレア夫人の隣りのデッキチェアに品よく深々と腰をおろして夫人とレイス大佐との密談にわりこんだ。 クリスティ/赤冬子訳『茶色の服を着た男』より引用
  • それから、デイジーは、長椅子に深々と腰をおろした。 フィッツジェラルド/佐藤亮一訳『華麗なるギャツビー』より引用
  • やっと一日の勤めをおえて、自分の下宿に帰ると、ときどき、わたしは電灯もつけずに安楽椅子に深々と腰をおろし、そのままじっと、疲れた手足にゆっくりしみとおるこころよい痛みを、味わうことがある。 アンブラー/田村隆一訳『あるスパイの墓碑銘』より引用