涙ぐむ

全て 動詞
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  • 指の間のもれてゆくかすかなるものよ、 少年の日にもかく涙ぐみしを。 原民喜『魔のひととき』より引用
  • きっとしてたしなめたのかと思ったら、これが涙ぐんでいるような声だ。 山田風太郎『忍法破倭兵状』より引用
  • 涙ぐんでいるのがわかったが、それでも美夜は懸命に笑顔を作り続けた。 小池真理子『狂王の庭』より引用
  • おぬいさんは婆やの涙ぐんだ眼を見るといっそう赤くなったようだった。 有島武郎『星座』より引用
  • 青年は彼の言葉を思ひ出す度びに涙ぐんだ 自分の不甲斐なさを感じた。 千家元麿『自分は見た』より引用
  • お吉がどなり、るいが涙ぐんだような顔で東吾と源三郎のところへ来た。 平岩弓枝『御宿かわせみ 12 夜鴉(よがらす)おきん』より引用
  • もうしゃべりながら涙ぐむようなこともなかったし、興奮もしなかった。 宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー 上巻』より引用
  • 優美子はうなずいたあとで、自分が涙ぐんでいることに気づいたらしい。 岩田洋季『月の盾』より引用
  • 海から街をながめた時、三人はうれしさのあまり、涙ぐんだほどだった。 星新一『殿さまの日』より引用
  • それでも私は涙ぐんだ心地で彼等を見なければならなかったのである。 豊島与志雄『湯元の秋』より引用
  • こんなたわいのない事で慰めあひながら、笑つて涙ぐむ今の二人である。 林芙美子『「リラ」の女達』より引用
  • それは己の涙ぐんで居る顔つきを見て、多少気の毒にもなったのであろう。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 涙ぐんでる上海の、夢の四馬路の街の灯、という古い歌に出てきますね。 阿部牧郎『篠懸の遠い道』より引用
  • 愛情に満ちた景虎かげとらの様子に、夫婦は涙ぐむほどに感動して眺めていた。 海音寺潮五郎『天と地と(四)』より引用
  • 容子の涙ぐんだ眼で歎願たんがんされては、金田一耕助もいやとはいえなかった。 横溝正史『霧の別荘』より引用
  • そんな事も母親に何とはなしに涙ぐませるには十分な事だった。 宮本百合子『お女郎蜘蛛』より引用
  • 相手にした治作を嫌いだと言いながら、殺されたことを知ると涙ぐんでしまう。 泡坂妻夫『斜光』より引用
  • そんな彼を愛しつつ異国で独りぽっちの私も笑って、少しだけ涙ぐんだ。 岩井志麻子『恋愛詐欺師』より引用
  • 秋田はその時、祥子を訪れた目的も忘れて不覚にも涙ぐみそうになった。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 彼女は頭をぐったり枕に押しあてて、涙ぐんだ眼を異様に輝かしていた。 豊島与志雄『幻の彼方』より引用
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涙ぐむ の使われ方