海に漂う

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  • その声は暗闇の海に漂う漣にも似て寄せてはかえした。 ムーア『異次元の女王―ノースウェスト・スミス』より引用
  • 海に漂う帆船の絵の前に立っていた。 阿刀田高『空想列車(下)』より引用
  • 二千メーターまで上昇したとき、クルーザーが、海に漂う二人を拾いあげるのが見えた。 大藪春彦『戦いの肖像』より引用
  • 彼女とともに、白馬の背に乗って、バラの海に漂う夢をみる。 加瀬俊一『ナポレオン その情熱的生涯』より引用
  • 佐智は自分が海に漂う小舟に乗っている、と思った。 加藤幸子『夢の壁・北京海棠の街』より引用
  • 九階の3DKに一人いるのもいいが、体が染まりそうな、ブルーインキの海に漂っている夏もいい。 田辺聖子『ブス愚痴録』より引用
  • 油膜に汚れたカモメの死骸しがいが、なにかを祈っているように首を折り、そんな血の海に漂っていた。 山田正紀『氷河民族(流氷民族)』より引用
  • 一時間ほど後、官軍が、海に漂っている咸臨丸にふたたび戻って点検したとき、そこに残っているのは、敵味方四十余の死傷者だけであった。 山田風太郎『明治波濤歌(上) 山田風太郎明治小説全集 9』より引用
  • 後日になってから、記憶の海に漂うその一瞬の断片をかき集めて、大人の頭で組み立て、そして分析したのだ。 森村誠一『分水嶺』より引用
  • 脳にマイクロマシンを注入し、一つの端末として機能させる電脳化は爆発的な普及を見せ、人は情報の海に漂う〈個〉となったのである。 藤咲淳一『攻殻機動隊 虚無回廊』より引用
  • 「長栄丸」の文字が船腹にそのまま残っているこの船の甲板を、もし何も知らぬ人が見たら、海に漂う難民船と見まがうにちがいない。 野村進『アジア新しい物語』より引用
  • 貨物船がゆっくりと去ると、海堡と沖を往復するモーター・ボートの群れは、海に漂う最後の荷物まで引きあげた。 大藪春彦『黒豹の鎮魂歌 第二部』より引用
  • 秋葉の腕に支えられいだ海に漂う能見は、秋葉に言った。 沢木冬吾『償いの椅子』より引用
  • 自我とは心という危険な海に漂う小舟だ。 小林秀雄『考えるヒント 2』より引用
  • カヌーを借りて終日無垢むくの海に漂うのも爽快であった。 阿刀田高『異形の地図』より引用
  • 夢中であとを追おうとしたバナージは、その拍子に意識が肉体から離れ、サイコ・フィールドの海に漂い出す自分を錯覚した。 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 09 虹の彼方に(上)』より引用
  • まるで夜の海に漂う船に大波が打ち寄せるような大きな音を立てて、吹きすさぶ破滅が周囲に押しよせる音に耳をすませながら。 T・E・ロレンス/安引宏訳『砂漠の叛乱』より引用
  • ある日、いつものようにパトロールをしていたアンパンマンは海に漂っていた一体の人形「ドーリィ」を見つけ、彼女をパン工場へ連れ帰る。
  • 紺青の海に漂う流氷は、これも淡紅色に光り、影という影はすべて紫色にかげるのだった。 中野好夫『世界史の十二の出来事』より引用
  • ドライバーとしての評価以外にも、数多くの女性の間を渡り歩く艶福家ぶり、モナコの海に漂うクルーザーを自宅とする優雅さなど、独特な一面の多い人物だった。