浅学
全て
名詞
61 の例文
(0.00 秒)
-
まことに見事なもので、知っている人には何でもありますまいが、僕にはこの頃これだけの本が、しかも専門外の人によって出されたことは驚異であります。なぜ今まで目に止まらなかったか、これは僕の浅学の罪でしょうか。
...
-
もはや手も足も出ない。このままでは相手の好きなように翻弄され、浅学ぶりを暴かれるだけだった。まさか九人目でこんな強敵が現れるとは思いもよらず、痛恨の念が湧いたとき、いきなり異変が起こった。
...
-
浅学の身にして文学上の大問題に蹈入りたるは深く自ら恥づるところ。読者もしこの心して読まざれば、或は我が精神に違はむことを恐る。
...
-
義直が光國の暴挙を許さないと知っているのだ。むしろ議論に参加できずに黙って聞くしかない光國の浅学さを心の中で大いに嗤っているに違いない。
...
-
いかにお前が馬鹿で浅学でやる気のないくそったれでも、これだけ言えば分かるな?
-
-
私は、自分の浅学で物にうといことが心からはずかしく、顔がほてった。
-
なんという浅学さだ、錬金術師である私の行動を乱数に当てはめるなんて!いえ、出鱈目という言葉を無秩序として扱うなんて、その時点で確率を蔑んでいる!
...
-
何とも言えぬ独特の気品ある味だった。こうしたシャンパンの飲み方があると知って、私は浅学を恥じた。故人はよほど洋酒のことを知ってたらしいが、自分は飲酒家でなかった。
...
-
筆で書かれた草書体の日記は千里人には読めなかった。これを調べあてた嶋が浅学の素人だというのは、詢を相手にしたときの謙遜だろう。「要約すると、こう書かれている」 資料には、ミガミ筋の家では紐痣の娘を嫁がせると不幸が起こるとか、石を抱かせて淵に沈めたという、例の人身御供の伝承が記されていた。
...
-
ところが、そのぼくがそのころの幸田先生の年に近くなったのです。ぼくはもちろん先生の足もとにもよりつけない浅学なものではありますが、それでも多少の知識の蓄積はあります。歴史上の事件や人物についての前人にはない解釈もいくらかもっています。
...
-
浅学にして私は、かういふ言葉が徳川時代にあちこちで用ひられたといふことを知らなかつた。例の殉死の流行した時代、主君の病死に際してさへもその後を追ふ家臣が続々と現れ、遂に幕府は禁令をもつてこれを制したといふ話は、たしかに聞いたことがあるけれども、その当時、この流行に対して、かくも鋭い批判を加へるものがあつたのは、流石に日本人は隅におけぬといふ気がする。
...
-
特にこの二年ほどは、傅役たちもひそかに驚嘆するほどの勉強量を、体力の限りを尽くして消化していた。父や慱役たちの要求が高かったこともあるし、自分よりよっぽどできの良い兄がいたから、どちらかというと詩には夢中になるが、学問においては浅学のほうだと信じていた。なのに、八人も論破した。
...
-
しかし『リラダン研究』の著者マクス・デーローの如きも、そのため時に晦渋の憂ひあるを嘆じてゐる。況んや訳者の浅学を以てしては、屡々ただ臆測を逞しくするほかはなかつた。
...
-
しかし浅学のわたしには黄門吏部郎がどういう仕事をするもので、どのくらい偉いのかよく分からない。確かに妙な遺服を着て、道々「梁父吟」を放歌高吟し、時々立ち止まり、扇子を取り出してじーっと眺めて何か考えているようなおかしな男に親としては娘をやりたくはないであろう。
...
-
それで、何が不足だろう。彼等の思想が、例えば、私のような浅学な昭和の一文士の心に、又蘇り得るというのも、同じ理由に基くのではないだろうか。徂徠は、宋儒の理学に正面から衝突し、これを批判したから、彼の知性の動きは、明らさまに現れている。
...
-
どういう社会心理か。浅学にして私は、その理由を知らない。なぜ、「女ならでは夜も明けぬ国」なのか。
...
-
しかしそのほかのことは、浅学の能く穿鑿できることではない。
アマゾンで検索:浅学