浅まい

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  • この試験準備の浅ましさに面をそむけない者は恐らく一人もいないだろう。 戸坂潤『社会時評』より引用
  • 子供殺しという事件の浅ましさに、口の端をひんまげて六蔵は続けた。 宮部みゆき『震える岩 霊験お初捕物控』より引用
  • 七兵衛は今まで、こんなに浅ましさを感じたということはありません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • それを聞かずにはいられない己れの浅ましさにもうんざりする。 牧野修『屍の王』より引用
  • けれどもその浅ましさの底に習慣的な刺激がかくれているのだ。 平林たい子『うつむく女』より引用
  • 無意識に目で画面の文字を追いながら、芹沢は自分の浅ましさを恥じた。 幸田真音『傷 邦銀崩壊(下)』より引用
  • 今までさへに里方を、謡はれしもの、この後が、思ひやられて浅ましや。 清水紫琴『移民学園』より引用
  • 私の心の浅ましさ、証拠が無くては信じないとはなんという卑しい事でございましょう。 倉田百三『出家とその弟子』より引用
  • 西石川の贅沢ぜいたくは望むでなけれど、夜の物などの浅ましさ、湯も立たぬ。 別所梅之助『雪の武石峠』より引用
  • 市九郎は、お弓の後姿を見ていると、浅ましさで、心がいっぱいになってきた。 菊池寛『恩讐の彼方に』より引用
  • その顔つきを浅まし、と思いながら、お福は話に引きこまれていた。 堀和久『春日局』より引用
  • 習慣的に微笑の顔をつくつてゐる自分の浅ましさに、直吉はまた民族的な宿命を感じる。 林芙美子『瀑布』より引用
  • 食うや食わぬの境になると、人間が鬼になる浅ましさ、おれはこの眼でよく見て来たぞ。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 史子は男のそんな浅ましさをうまく利用して遊んでいたわけ。 峰隆一郎『西鹿児島発「交換殺人」特急』より引用
  • 慊らないのみならず、いまさら浅ましさを感ぜずにはおられません。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 華子夫人のごときは、あまりの浅ましさに、声を立てて泣き出したくらいである。 横溝正史『金田一耕助ファイル04 悪魔が来たりて笛を吹く』より引用
  • 親の言うことをきき先生の言うとおりに動き点数かせぎを行なってまわりの信頼を得ている僕の浅ましさに彼は気づいているのである。 乙一『ZOO』より引用
  • 人間の浅ましさを見ているようで、えみりは、思わず叫んだ。 秋元康『着信アリFinal』より引用
  • 禄欲しさに渡り中間に身を落す、侍にあるまじき浅ましさである。 池宮彰一郎『その日の吉良上野介』より引用
  • 以上四人の浅ましさ屍体のほかに、あけみたる重太郎もまた倒れていたのは意外であった。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用