流石の彼

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  • 先刻さっきからの格闘たたかいで疲れたと見えて、流石さすがの彼も切なそうに肩で息をしていた。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • その中で奇妙な民族の優越性の解釈と知性の放棄とを主張し、流石さすがの彼の追随者たちをもおどろかした。 宮本百合子『全体主義への吟味』より引用
  • 僕は手が放せないし、君は寝ていたし、流石の彼も致し方なく早々に引き揚げて行った。 服部まゆみ『一八八八 切り裂きジャック』より引用
  • 所が、その夜は流石の彼も僕の為に散々な負け方をして、一文なしどころか手も足も出ない程の莫大な借金をしょわされてしまったのです。 渡辺温『象牙の牌』より引用
  • が、流石の彼も、学校では「安福」のすべもないらしかつた。 外村繁『打出の小槌』より引用
  • 流石の彼もその早いのに仰天したが、ここぞ一生の思い出というので、その菓子箱を悉くたたき帰して先ず溜飲を下げた。 夢野久作『街頭から見た新東京の裏面』より引用
  • 上段ベッドの間から真っ白な太股ふとももが鼻先にヌッと突き出された時は流石さすがの彼もドキリとして立ち止った。 東郷隆『(定吉七番シリーズ 2) ロッポンギから愛をこめて』より引用
  • しかりと雖も、彼が宝石の値段を掛引した当の相手の、上臈衆や町女房などが、豊かに備え且つひけらかしておられる持前の自然の強み、即ち女性の美貌に目をつぶっていることは、流石の彼にもよう成し得なかった。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』より引用