流石に心

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  • 二年あとのことでも、加増の約束は流石さすがに心が躍った。 三浦綾子『細川ガラシャ夫人』より引用
  • 龍太郎は、それを読んで、流石に心の中が、おだやかでなかった。 源氏鶏太『天上大風』より引用
  • 流石さすがに心は後へ残るという風で、時々立留たちどまっては振返ふりかえって見る度に、巡査から注意をうけるような手合てあいもあった。 島崎藤村『破戒』より引用
  • しばらくの間は正体を現はさゞれば流石さすがに心に懸り、後の事をつれの者に頼み、おのれはせて家に帰りしに、妻は事も無く家に待ちてあり。 柳田国男『遠野物語』より引用
  • 船が出はじめると夫人の方は、流石に心ぼそくなったのか、べそをかきはじめ、顔をくちゃくちゃにして涙を流しっぱなしで、夢中で手を振ったが、白鳥は、一層しかめつらをして、ぶっとしたまま、それでも気がとがめたのか、大分はなれてから、やっと二度ほど手を振っただけだった。 巖谷大四『懐しき文士たち 昭和篇』より引用