洽く

全て 形容詞 副詞
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  • さうしてかみよりいただいた此愛このあいしんあまね地上ちじやう分配ぶんぱいせねばなるまい。 出口王仁三郎『霊界物語 rm 47 20080623』より引用
  • 新代の御光が洽く照り映えようとする直前に、彼は五十七年の生涯を終へたのである。 折口信夫『橘曙覧』より引用
  • が、近松の作の人物があまねく知られているは舞台にのぼせられて知られたので、その作が洽く読まれているからではない。 内田魯庵『八犬伝談余』より引用
  • 何故と云へば、悪魔は、牛商人の肉体と霊魂とを、自分のものにする事は出来なかつたが、そのかはりに、煙草は、あまねく日本全国に、普及させる事が出来た。 芥川竜之介『煙草と悪魔』より引用
  • 恐らく古今を通じてかくの如く広く読まれ、かくの如く洽く伝唱されてるのは比類なかろう。 内田魯庵『八犬伝談余』より引用
  • されば僧院の鉄則を発揚して、その作法を海内に洽く弁えさせる必要がある訳じゃ。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第三輯)』より引用
  • 「蛙の説」を『読売』へ寄書したのは大学在学時代で、それから以来も折々新聞に投書したというから、一部には既に名を認められていたろうが、あまねく世間に知られたのは『国民之友』のS・S・Sからである。 内田魯庵『鴎外博士の追憶』より引用
  • 沙翁シェイクスピアは文人として英国のみならず世界の最大の名で、その作は上下を通じてあまねく読まれ、ハムレットやマクベスの名は沙翁の伝記の一行をだも読まないものにもそらんぜられている。 内田魯庵『八犬伝談余』より引用
  • 国の大事ぞ、等閑なおざりになせそ、もし何者にもあれ天神の難問をく解き開き得ば厚く賞与をすべきなりと、一国内にあまねく知らしめて答弁こたえを募るに応ずるものも更になし。 幸田露伴『印度の古話』より引用
  • 聊斎志異れうさいしい剪燈新話せんとうしんわと共に、支那小説中、鬼狐きこを説いて、寒燈為に青からんとする妙を極めたるは、あまねく人の知る所なるべし。 芥川竜之介『骨董羹』より引用
  • さすれば吾儕に対する慳貪な駄作家どもの誹謗を抑えるよすがとして、洽く世の君子人の取上げ給うところとなるじゃろう。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第二輯)』より引用
  • 我黨はすなはち五大洲を睥睨へいげいして彼の千魂萬魂といはれたりし怪物、わが日の本の鴎外將軍が審美の利劍につんざかれて、つひにこそそが正體をあらはしつれと、あまねくとつ國びとにのらまくす。 森鴎外『柵草紙の山房論文』より引用
  • こゝでその人は、欲界の住者たる天人の形体と、性質とを備えるようになり、遊行自在の通力を得て、あるいは天空に飛翔し、あるいは奈落に潜入し、須弥山の山腹にある悪神の世界から、海底の地獄、餓鬼の世界を洽く経廻って、六道の有様を仔細に見る事が出来るのです。 谷崎潤一郎/種村季弘編『美食倶楽部 谷崎潤一郎大正作品集』より引用
  • そして、そういった朝廷の「御趣意」にしたがうべく、われも「政教」両面においてつとめ、「管内の民」にも「あまねく王化に浴」させるべく念じている、と。 松本健一『われに万古の心あり』より引用