泥棒株式会社
全て
名詞
18 の例文
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それですこしきいたわけなのですけど、でも、Kさん、とりたててどうってほどのことじゃありませんよ。そうです、逮捕されたにしても、まさか泥棒のようにじゃありませんわ。
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その泥棒を待っているのだと軽く云いすてた言葉は実にさりげないただの言葉にすぎなかったが、怖るべき何かがそこに含まれていることを存八のコソ泥のカンが突き当てたのだ。その泥棒をナマスのように斬るために戸を開けて待っているのだろうか。その程度の乱暴者ならヤクザの中にもいるはずだし、刑務所で見た死刑囚の強殺犯人にはその程度の妖気を漂わしている奴もたしかにいた。
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それは主として、右平であったが、グズ弁も負けない気持で、月に一度や二度は着る物とか持ち物なぞ買ってやった。しかし、とても泥棒のように金廻りのよい右平のようにはいかなかった。そして右平とグズ弁の買って与える物だけでミヤ子の衣裳は事足りており、事実ミヤ子は自分の金で何かを買った形跡を殆ど認めることができなかった。
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あたしが彼女に薬をたかるだけじゃなく、泥棒までしてるって言ってね。
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彼の父は怠け者で大酒飲みであったが、冬になると、どこかへ稼ぎに行って、春さきに、まとまった金を持って帰ってきた。村の者は、奴は他国で泥棒してくるのだと蔭口をたたいていたのである。ホラブンには二人の姉があって、雪のように白く、絵の中からぬけでたように美しい。
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そういう状況は、事の疑わしさをはっきりさせる。男たちは泥棒で、やつらが関わっていたのは盗品の包みだと結論した。
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雪子さんはおかしくなりました。泥棒がどこかへ行ったと思ったら、今度は台所の方へ音が廻りました。雪子さんは又、そこへジッと押し当てて待っていました。
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政府が不安定だと、一般大衆は用心深くなるんです。誰もが自分の財産をがっちり守りはじめたら、泥棒の生活は大変ですよ。
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そのあとであなたが呼びに来ればいいのよ。帰り道にはいいお月様が出るし、あなた泥棒なんか怖くはないでしょう?
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沢庵は火のそばに腰かけて、お前たちも仲よく焚火をかこめといったが、伊織はなかなかそこへ寄らないのである。泥棒の城太郎と兄弟弟子となることを敢て拒否するような顔つきなのだ。だが沢庵と城太郎とが、睦まじく以前の話などしているのを見ると、伊織は軽いそねみを覚え、いつのまにか彼もまた、焚火のそばへ来てあたっていた。
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ご承知のとおりあの男は、一種の正義観をもって泥棒をしているでしょう。盗まれて生活に困るような人のものは決して盗まん、そして盗んだ金の大部分は慈善団体とか労働団体とかに寄付することを公言している。
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ついこの間昔し私の家へ泥棒の入った時の話を比較的詳しく聞いた。姉がまだ二人とも嫁づかずにいた時分の事だというから、年代にすると、多分私の生れる前後に当るのだろう、何しろ勤王とか佐幕とかいう荒々しい言葉の流行ったやかましい頃なのである。
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改めて店内を見渡すと、泥棒に入られたかのように商品が散乱していた。使い方が判らなくて仕舞っていたある道具を探していたのだ。
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けれど、泥棒の足あとといふものには、妙な凄さがあるものだと思つた。斑々點々と、縁側や庭上に殘されてある印影には、何か寒々しい鬼氣があつた。
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そこで、その次に東京へ行くとき、みんな雨戸を締めたあげく、二十五銭の南京錠を買つてきて勝手口を封じ、悠々出発に及んだ。一ヶ月留守にして帰つてきたら、泥棒が住んでゐたといふ次第なのである。雨戸などは締めるものではない。
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ところが今日の人々は一人も火事だとか泥棒だとかは考えていなかつたようだ。
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しごくけっこうなことだったのだ。なぜならそいつは泥棒で、手のつけられない飲んだくれなんだから。ただ親父は、まさかそれがぼくに露顕するとは思わなかったのさ。
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