泥くさい

全て 形容詞
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  • 小藩の下級武士以外の何者でもない、見るからに泥くさい田舎者である。 柴田錬三郎『岡っ引どぶ 巻一』より引用
  • この島の広軌改築計画は、泥くさくいい換えると、次のようにもいえた。 橋本克彦『日本鉄道物語』より引用
  • 武州榛沢はんざわ村から出てきたばかりで、まだどこか泥くさい田舎いなか出の様子が抜けきれていない。 吉川英治『松のや露八』より引用
  • お前がえらぶと泥くさいものを買っちゃうから俺が自分でみたててきてやる。 平林たい子『うつむく女』より引用
  • 昔っからどうも泥くさくて、あか抜けない雰囲気が漂っているが、上野はいい。 原田宗典『27』より引用
  • その実の大きくて赤くて、肉が厚くて、美味で一寸泥くさいことと云ったら! 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 佐助は、にやっとして、節くれ立った手で、どろくさい髭面ひげづらをひとでした。 柴田錬三郎『赤い影法師』より引用
  • カジカそのものも小さくて妙な顔をしているけれど種類によっては川魚特有の泥くささがなくておいしい肉をしている。 開高健『新しい天体』より引用
  • およそ泥くさいこんな一幕を見終わってから、わたくしはそっと部屋に引きさがって、さてこれからいったいどうしたものかと考えてみました。 クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』より引用
  • あの時分の新劇は一体に泥くさく、垢抜けのしない舞台が多かった。 芥川比呂志『決められた以外のせりふ』より引用
  • いでたちは最新流行のものだが、なんとなく泥くさい感じだった。 中上健次『岬』より引用
  • 若い帝は、内閣に戻って、何とか皆と協力してやってくれとお考えなのであろうが、政治と言うものの泥くささは、帝の純真な御心とははるかに遠いものなのだ。 南條範夫『山岡鉄舟(三)』より引用
  • 大森の海は、汚くて泥くさかったが、俺にはさほど嫌ではなかった。 豊島与志雄『女と帽子』より引用
  • 長く泥くさく書かれた、ある種の社会派推理小説への皮肉めいたものが、ここにひらめいている。 星新一『きまぐれフレンドシップ PART1』より引用
  • そして美という徽章のついた学帽をかむつた彼等が私よりどこか大人めいていることと、その大人めいているものに対抗できない泥くささを私は自分に感じた。 室生犀星『洋灯はくらいか明るいか』より引用
  • 泥くさく、大げさで、延々と長い小説を力作と感じるのと同じである。 星新一『きまぐれ星のメモ』より引用
  • 名の通り泥くさい風貌だが、それだけにまた誠実一途いちずの重厚な男であった。 山田風太郎『忍法剣士伝』より引用
  • コップはるし、小川の水は、春にありがちなように、泥くさかった。 モンゴメリ/神山妙子訳『アンの青春』より引用
  • 両者を比較すれば政敵を倒そうとする政友会の動機や感情のほうが泥くさく、また強い。 橋本克彦『日本鉄道物語』より引用
  • その時の自分がどじようのように泥くさいと思う。 島尾敏雄『出孤島記』より引用
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