波間に漂う

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  • たちまち馬車は波間に漂う島のように荒れ狂う群集の上に押し出された。 アレクサンドル・デュマ/横塚光雄訳『黒いチューリップ』より引用
  • 彼を乗せている舟のように、日本丸は茫漠として波間に漂っている。 豊田穣『松岡洋右――悲劇の外交官――(下)』より引用
  • 長めのスカートが波のように揺れ、波間に漂う龍涎香の塊が頭に浮かんだ。 坂東眞砂子『葛橋』より引用
  • 舟に乗った警官は波間に漂う魚の残骸ざんがいを見て言った。 松本清張『黒の様式』より引用
  • 近づいてみると、着物の裾から白い脚が二本と、両手がひろがって波間に漂っている。 松本清張『鬼火の町 新装版』より引用
  • 魔法のかかった小舟はまた大きく揺れたが、波間に漂ううちに揺れは少しずつおさまっていった。 グィン『ゲド戦記1 影との戦い』より引用
  • ところが、島の人間たちは、わたしが実際に波間に漂っているのを見て、さすがに哀れを感じたらしい。 ウェルズ/能島武文訳『モロー博士の島』より引用
  • ここに来るまでは、小さな氷塊が波間に漂う程度にしか、陽子は流氷を考えることができなかったのだ。 三浦綾子『続・氷点』より引用
  • やや極端に言えば、自分をすり減らして、情報の波間に漂っているだけでは、何のために生きているかも分からなくなって当然です。 藤原和博『自分「プレゼン」術』より引用
  • 大分行きすぎたところで、百八十度、向きを変え、戻りながら波間に漂う瓶を射ち出した。 胡桃沢耕史『女探偵アガサ奔る』より引用
  • 不意に波間に漂う島は動かなくなった。 アレクサンドル・デュマ/横塚光雄訳『黒いチューリップ』より引用
  • 二十三日の昼頃、波間に漂う小瓶を、娘は拾い上げたのだ。 鈴木光司『仄暗い水の底から』より引用
  • 悠子は、波間に漂う漂着物の一つ一つに興味を抱き始めた。 鈴木光司『仄暗い水の底から』より引用
  • 船は一か所で高く低く波間に漂っていた。 井上靖『星と祭上』より引用
  • それはまるで主のない捨小舟のように、ブカブカと波間に漂う一艘の汽艇だった。 横溝正史『憑かれた女』より引用
  • 私の頭には、波間に漂う宝船の姿が浮かんだ。 坂東眞砂子『葛橋』より引用
  • 夏には体長数cmの幼体が浅い海で落ち葉のように擬態し、波間に漂う様が観察できる。
  • 私は波打つ萱原のただ中に茫然と立って、まるで波間に漂っているかのように見えるモアイの群れを見つめた。 森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』より引用
  • ついには、大西洋のはるか沖合のどこかで、打ちくだかれた船尾帆柱が波間に漂っているのが見られたよしを聞いたものだ。 ドイル/鈴木幸夫・鮎川信夫・齊藤重信『シャーロック・ホームズ全集(上)』より引用
  • また、運動神経もなかなかのもので、波間に漂う板切れをサーフボード代わりに乗りこなしたほど。
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