汗ばむ

全て 動詞
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  • あとにはまた力のない、どこかかすかに汗ばんだ沈黙ばかり残っている。 芥川竜之介『十円札』より引用
  • 裸でいても、ライトの熱のために汗ばんでくる、スタジオの中であった。 梶山季之『罠のある季節』より引用
  • 五月の陽が男の額に真上から当って、歩いている彼の額は汗ばんでいた。 松本清張『黒の様式』より引用
  • はだ しつけ さいわ に、じっとしているだけで肌が汗ばんでくる。 冴木忍『カイルロッドの苦難 9 思い出はいつまでも』より引用
  • 男がやっと汗ばんだ私の体をはなしたとき、私はその場に泣きくずれた。 横溝正史『金田一耕助ファイル13 三つ首塔 v0.9』より引用
  • それを読みました時に私は身体からだ中が水をかけられたように汗ばんでしまいました。 夢野久作『押絵の奇蹟』より引用
  • 刑事らの面はたちまち汗ばんできたが、平然としているのはさすがである。 森村誠一『棟居刑事の復讐』より引用
  • 天気がいいので、しばらく歩くうちにセーターの下の肌が汗ばんできた。 片山恭一『雨の日のイルカたちは』より引用
  • 眼は痛みに堪える力を入れにくいためか、全身がねっとり汗ばんでいた。 吉田満『戦中派の死生観』より引用
  • 僕は、汗ばんだシャツの上から、それをちょっと胸に押しあててみた。 下村湖人『次郎物語』より引用
  • 体を抱いても皮膚は冷えていることが多く、汗ばむようなことはない。 吉村昭『法師蝉』より引用
  • しかし膝の上に置いたこぶしの内側は、じっとりと汗ばんでいるらしい。 半村良『産霊山秘録 上の巻』より引用
  • 日中はまだ汗ばむほどの日差しもあるというのに、夜はすっかり暦通りだ。 唯川恵『不運な女神』より引用
  • 背中が汗ばんできて、肩のバッグの位置をずらしてから、ぼくが訊いた。 口有介『風 少 女』より引用
  • すると、幽霊の肌もどうやら汗ばんでいるように見えるではありませんか。 川端康成『伊豆の踊子・禽獣』より引用
  • 窓の外は暗黒で、ガラスに映った自分の顔が妙に汗ばんでいるのに気づいた。 塚本晋也『悪夢探偵』より引用
  • 昨夜三時頃目がさめると、軽く汗ばみ、両手で胸をしめつけて寝ている。 伊藤整『太平洋戦争日記(一)』より引用
  • ポウルは右腕がふるえているのを感じ、全身が汗ばんでいるのを感じた。 ハーバート『デューン・砂の惑星1』より引用
  • 手を握られて、手が汗ばんでくると、わたしはそのことばかり考えていた。 夏石鈴子『バイブを買いに』より引用
  • ついさっきまで文四郎の胸の中にいて、汗ばんだ名残かと思われた。 藤沢周平『蝉しぐれ』より引用
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