氷炭相容れない

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  • まして世界の人間が常識的に持っている空間や時間の観念とは、完全に氷炭相容れないものだろう。 戸坂潤『現代哲学講話』より引用
  • 二つは氷炭相容れないものだが、併しそのどちらかに態度を決定しなければならないというのが、現代青年の宿命なのである。 戸坂潤『思想と風俗』より引用
  • ぼくにはお互い相手の文章をその最初にさかのぼって、冷静に読めば、氷炭相容れないというほどの違いのないことに気がつくのではないかと思われる。 海音寺潮五郎『さむらいの本懐』より引用
  • 観念論的歴史方法論が、歴史記述を自然科学的研究法と氷炭相容れないものであるかのように対立させたがるのも、だから必ずしも理由のないことではなかったので、ただこの仕方の根本的なナンセンスは、社会科学的分析を抜きにして、なお且つ歴史的記述をなし得るかのように考えた点に横たわっていたのである。 戸坂潤『思想としての文学』より引用
  • この気質のために多くの人は幸福を味わったであろうが、わたしの場合は、尊大に構えて人前に尋常じんじょう以上の威厳いげんをとりつくろっていたいというわたしの傲慢ごうまんな欲望とこの気質とは、氷炭相容あいいれないものであった。 スティーヴンスン『ジーキル博士とハイド氏』より引用
  • それが当年六十路むそじあまりのおばアさんとは、反目嫉視氷炭相容はんもくしっしひょうたんあいいれない。 沼田一雅『白い光と上野の鐘』より引用
  • 津和野の藩主亀井の殿様に仕えた侍医の子供の森林太郎という、江戸的情緒と絶対関係のない、むしろ氷炭相容れない上野の戦争なら錦布きんぎれの方の父親を持ち、学校はお茶の水、生れ落ちるから山の手令嬢の私だったが、引越すや否や、その町筋の一種名状すべからざる粋なたたずまいを感じ取らざるを得なかった。 森茉莉『記憶の絵』より引用