水の音が聞える

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  • 「まるで水の音が聞えねえ」彼は家のほうへは行きたくないようであった。 スタインベック/大久保康雄訳『怒りの葡萄』より引用
  • 思いなしか、立て切った障子に響いて、かすかな水の音が聞えました。 芥川竜之介『妖婆』より引用
  • 遥か下の地の底のような処で水の音が聞えていた。 田中貢太郎『殺神記』より引用
  • その下を流れる水の音が聞えて来る。 本庄陸男『石狩川』より引用
  • 遠い地の下を行く水の音が聞えるばかりで、霎時しばしは太古の如くにしずかであった。 岡本綺堂『飛騨の怪談』より引用
  • かすかに水の音が聞えない? 富岡多恵子『白光』より引用
  • 川が近くにあるらしく、水の音が聞えた。 松本清張『無宿人別帳』より引用
  • 幻のように水の音が聞えていた。 谷譲次『踊る地平線』より引用
  • 水の音が聞えます。 泉鏡花『唄立山心中一曲』より引用
  • 水の音が聞えた。 中島敦『光と風と夢』より引用
  • 何時の間にか足もとで鳴っていた渓川の水の音が聞えなくなって、渓は遙の下の方になってしまいました。 田中貢太郎『死人の手』より引用
  • 遠くで、出放しの水の音が聞えてくる。 山村美紗『幻の指定席』より引用
  • 凸凹した歩きにくい敷石を踏んでいくうちに水の音が聞えて来、前方の杉木立の間から光った流れがちらっと見えた。 鮎川哲也『戌神はなにを見たか』より引用
  • にぶい水の音が聞えた。 ユゴー/斎藤正直訳『レ・ミゼラブル(下)』より引用
  • 日が当るし、木があるし、おまけに、水の音が聞えるし。 太宰治『猿ヶ島』より引用
  • 鐘の残響が消えると、はじめて楼上のうす闇の底にかすかにちょろちょろと鳴る水の音が聞えて来た。 小松左京『題未定 怪奇SF』より引用
  • 日が当るし、木があるし、水の音が聞えるし、それにだいいち、めしの心配がいらないのだよ。 太宰治『猿ヶ島』より引用
  • あすこは水の音が聞えるからね。 芥川竜之介『彼 第二』より引用
  • 其処には、同じ作者の『地のかて』に示されたような一切をき尽す火の色はないとしても、澄みわたった水の音が聞える。 ジッド/山内義雄訳『狭き門』より引用
  • 以前はそこに限られた空間があり、たえず点滴する水の音が聞えたが、今は、空間はちぢまり、空間の岩壁に、彼が梯子を掛けて書いた南無阿弥陀仏の名号さえ、半分は籠堂の屋根にかくれて見えなかった。 新田次郎『槍ヶ岳開山』より引用