気軽い

全て 形容詞
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  • ただいかにも人慣れないところに気軽いなつかしみを感じ出したのである。 芥川龍之介『トロッコ・一塊の土』より引用
  • 気軽い会話の中でもその見識には驚かされることもしばしばであった。 酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』より引用
  • それは予期していたよりも、気軽い調子を帯びたものだった。 芥川竜之介『子供の病気』より引用
  • 私は何か気軽い調子で返事をしてやりたいと思いながら、彼女の方をふり向いた。 堀辰雄『風立ちぬ』より引用
  • 如何いかにも人慣れない所に気軽い懐しみを感じ出したのである。 芥川竜之介『あばばばば』より引用
  • 彼は不具となった大きな衝撃のため、心に深い傷手をおって、楽な気軽い気持にはとてもなれなかった。 ロレンス/飯島淳秀訳『チャタレイ夫人の恋人』より引用
  • もう明日一日でできると思うと気軽い。 伊藤整『太平洋戦争日記(一)』より引用
  • そして、いかにも気軽い調子でその女は信吉に云った。 宮本百合子『ズラかった信吉』より引用
  • 呉一郎の横頬を見ながらニッコリとして、消えかかった葉巻を吸立てつつ、気軽い調子で口を開いた。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • 馬の背と、馬の背とで、兄弟はこんな気軽い話を途々にしていた。 吉川英治『平将門』より引用
  • 私たちは何の考慮を煩わす事もなしに、ただ自分の家の門をくぐるのと同じような気軽い心持で出入する程度の宿屋であったのだが、漱石氏の神経はこの宿のしきいをまたぐと同時に異常に昂奮した。 高浜虚子『漱石氏と私』より引用
  • 旅館や料理屋の備品を黙ってポケットに忍ばせて帰ることを関西弁で「笑う」という隠語があるそうだが、まったく当人にとってはお笑い程度の気軽い意識であったろう。 松本清張『馬を売る女』より引用
  • それはイツモの気軽い彼女には似合わない、妙にコダワッた薄暗い応対であった。 夢野久作『少女地獄』より引用
  • と、いかにも気軽い調子でいうのです。 横溝正史『蔵の中・鬼火』より引用
  • 「では、船を貸してやればよろしいではありませぬか」ドゥセーフは気軽いようすでいった。 森岡浩之『星界シリーズ 星界の紋章 03 異郷への帰還』より引用
  • 今私が言おうとする青年の同人雑誌にしても、彼方ではそういう風船玉みたいな気軽い陽気さで、つまり口笛を吹けば皆んなが集って一緒に騒ぐというようなところが本質的なものとなって、やっているのです。 宮本百合子『アメリカ文士気質』より引用
  • 同じく街の中にあつても東京の公園は倫敦ロンドンの程街に密接して居ないから市民に親しみが乏しく、日比谷公園や上野公園へとくと云へば何だか特別な事に成るが、大通おほどほりと並んで居る倫敦ロンドンの公園は非常に出入でいりが気軽い。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • 誇りかな気軽い態度で、バットを横啣よこぐわえにしいしい、持場持場についている職工たちの白い呼吸を見まわした。 夢野久作『怪夢』より引用
  • 浅い床の軸物は、富士を右手に見晴し、牛の背へ横ざまに乗って揺られている若い女の旅姿を、肉感をさぐった気軽い筆致でかかれたものであった。 藤原晋爾『秋津温泉』より引用
  • 曇、今日も門外不出、すこしは気軽い。 種田山頭火『行乞記』より引用