気だかい

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  • そしてその一つを欠いても、 気だかさをなくすことになるのです。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』より引用
  • 美しくカールしたかみは白くなり、ありふれた人と違って、いかにも気だかい貴族らしく見えた。 ドイル『海軍条約文書事件』より引用
  • 妻には結婚前余が秘密のいっさいをうち明けたるに、気だかくも彼女は進んで余が運命の一半をにのうべしといえり。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • あの気だかい顔をしたラム・シンの紳士的な、洗練された態度と考えぶかい言葉などを、そうした暴行と関連して考えることは、私にはどうしてもできなかった。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • たとえ、たとえわしは卑劣な男でも、あれは、気だかい心と、教育によって高められた感情に満ちた女なのです。 ドストエフスキー/北垣信行訳『罪と罰(上)』より引用
  • 黒い頭巾ずきんをかぶって、姿はだかい修道士イルマンだが、中身なかみ裾野すその蚕婆かいこばばあだ。 吉川英治『神州天馬侠(二)』より引用
  • ともかくも、流離というものを彼女たちの哀しい運命としなければならなかった、古代の気だかくも美しい女たちのように、此の像も、その女身の美しさのゆえに、国から国へ、寺から寺へとさすらわれたかと想像すると、この像のまだうら若い少女のような魅力もその底に一種の犯し難い品を帯びてくる。 堀辰雄『大和路・信濃路』より引用
  • かつてローマ人の気だかい血統の 出てきたもととなった木馬の計略のことを、 あれは焔のなかで嘆いているのだ。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第一部) 地獄篇』より引用
  • この気だかい魂は、その女の胸を離れて、 自分の王国〔天国のこと〕へ帰ろうとするが、 自分のからだには〔ポヴェルタのほかには〕枢ひとつ必要もなかったのだ。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』より引用
  • その顔は気だかく端正たんせいで、その黒い眼もとや口もとに人をする愛らしさがなかったなら、無神経な冷たい印象をあたえると思われるばかりととのっていた。 ドイル/延原謙訳『バスカヴィル家の犬』より引用
  • 見ると、かたわらに、ほかのものよりも はるかに気だかい者〔ルチフェロ〕が、稲妻のように まっさかさまに空から墜ちていた。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第二部) 煉獄篇』より引用
  • しかも、このような不利な状況じようきようにありながら、彼女の挙措きよそにはある気だかさがあり、傲然ごうぜんたるあご、昂然こうぜんとあげた頭には豪気ごうきさがうかがわれ、なんとなくおかしがたいところのあるのを感じさせた。 ドイル/延原謙訳『シャーロック・ホームズの帰還』より引用
  • 彼は深紅のトルコ帽をぬぎ、気だかい頭をさげて一種特別な挨拶をのこし、もときた方角へと静かに歩みさった。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • ですから、〔その罪の〕邪悪な快楽に対して、 正しい懲罰によって、罪の故の神恵みめぐみのむなしさを埋めないかぎり 人間はその気だかさを回復することはできなかったのです。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』より引用
  • いや、それどころか、一週間前のあの騒動、耕太の気だかなんだかが引きおこしたらしい騒ぎで、雪花ゆきはなもオチたっぽいし。 西野かつみ『かのこん 第08巻 ~コイビトたちのヒミツ~』より引用
  • だがな、スキーピオ〔ローマの将軍で、ハンニバルの軍を破ってローマの権威を守った英雄〕が救ってくれて、 ローマに世界の栄光を保ってくださったおん神の気だかいお心は、 わしの考えどおり、はやばやと救いに来てくださるだろう。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』より引用
  • おん神がお創りになった気だかいもの〔天使と人間〕は、この秩序のうちに、 おん神の知恵と権能ちからおしでをみとめますし、その永遠の権能ちからこそは、 いま申した秩序をつくられたものにとっての最終の目的でございます。 ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第三部) 天国篇』より引用
  • 愛する二人にあっては、心と心はいたわりあい、しっかりと結ばれて、ひときわ喜びも高まるもので、気だかい魂すらおのずとそなわり、たんに一時の欲望をみたすだけですべてが終わることはありません。 クレランド/江藤潔訳『ファーニィ・ヒル』より引用
  • おだやかな広い額、澄みわたって心の底まで見ぬくような眼光、キッと結ばれてありながらしかも敏感な口もと、その他意志の堅固であるらしい輪郭のあざやかな表情、それらのすべてが溶けあって、きわめて気だかく見えた。 ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 クルンバの悲劇』より引用
  • 見れば、正面しようめん床几しようぎに、だかさと、美しい威容いようをもった伊那丸いなまる、左右には、山県蔦之助やまがたつたのすけ咲耶子さくやこが、やや頭をさげてひかえている。 吉川英治『神州天馬侠(一)』より引用