毫も気

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  • けれども学生生活の裏面に横たわる思想界の活動にはごうも気がつかなかった。 夏目漱石『三四郎』より引用
  • 姉は自分の多弁が相手の口をふさいでいるのだという明白な事実にはごうも気が付いていなかった。 夏目漱石『道草』より引用
  • もっともこんな事は我々の日常よくある事で、友人と一時間も議論をしているといつの間にか出立地を忘れて、飛んでもない無関係の問題に火花を散らしながらごうも気がつかない場合は珍しくないようです。 夏目漱石『創作家の態度』より引用
  • それゆえペリアンドロの話が長びこうがちょん切れようが指ほども、というより毫も気にならなかった。 セルバンテス/荻内勝之訳『ペルシーレス(上)』より引用
  • すでにして彼は、祝祭によつて毫も気をまぎらされることなく、エフライムの国境を調査してゐる。 リラダン『殘酷物語』より引用
  • しかしフィリップは嵐の迫ったのにも毫も気にかけず、人に夕方追っ払われる濡犬そっくり、耳を垂れ、口を噤んだまま、すごすご逃げ出して行ったので、奥方は腹の底からの溜息を洩らされた。 バルザック/小西茂也訳『風流滑稽譚(第一輯)』より引用