毒どくしい

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  • そのぼうとした光の中には鬼魅きみの悪い毒どくしい物の影がしていた。 田中貢太郎『蟇の血』より引用
  • キノコのなかには、表面が濡れたようにぬめぬめして毒どくしい臭いのするのもあった。 山本道子『ベティさんの庭』より引用
  • その花のであろう甘い毒どくしいにおいが鼻にみた。 田中貢太郎『蟇の血』より引用
  • その荒あらしい毒どくしいおこないが彼の神経をとがらしてしまった。 田中貢太郎『水郷異聞』より引用
  • 今はかの黒い影のほかには、この室内になんにも怪しい物はないので、わたしは眼を据えて、じっとそれを見つめていると、その影の頭にある二つの眼は、毒どくしい蟒蛇うわばみの眼のように大きく飛び出して来た。 リットン・エドワード・ジョージ・アール・ブルワー『世界怪談名作集』より引用
  • 荒地のなかを流れるクリークの水は真紅で、紫いろの毒どくしい泡を浮かべていた。 開高健『青い月曜日』より引用
  • 騎馬兵は毒どくしいことばをわめき散らしながら、手に持ったものを狂ったように振り回した。 R・E・ハワード『征服王コナン』より引用
  • だいたい新刊本屋はギラギラして毒どくしいので私は苦手である。 開高健『ずばり東京』より引用
  • 彼は心から湧いて来る毒どくしい感情に満たされた。 ホーソーン・ナサニエル『世界怪談名作集』より引用
  • と、大きな音がして腹が裂けるとともに、その中から大きなたこが出て来たが、それが猛烈な勢いで達磨の新公に飛びかかるなり、真黒い毒どくしい墨をぱっと吐いた。 田中貢太郎『妖蛸』より引用
  • ヴァレリアは毒どくしい罵詈をはきだしてから、女の片頬を打ちすえ、返す手でもう片方の頬を打ちすえた。 R・E・ハワード『不死鳥コナン』より引用
  • そこへ海沿いの京浜工業地帯の煙突から、黄いろいのや、赤いのや、見るからにいがらっぽそうな、毒どくしい化学煙がもうもうと吐きだされて、いちめんに流れている。 開高健『ずばり東京』より引用