段段

全て 副詞 名詞
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  • だから大体二た種類に分けてあるとは云うものの、前者に属して居た人が段段後者に加わったり、後者の一人が突然前者に変ったりする。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 経済はしばらく低迷したが、石油など豊富な資源により段段と成長過程に入った。
  • さつき通つたあの樹立のわきの道、石段段のある道は、あれはこの前百〓先生と御一緒に行つた時の道ではない。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • 他の教員は気にはしているらしいのだが、矢張り厄介者やつかいものがいなくなったという気持の方が強いようで、段段とオットのことは話題にも登らなくなった。 泡坂妻夫『蔭桔梗』より引用
  • どうかしておれも星の世界までちょいととんでいくくふうはないかしら、すると、からだぐらいはこの段段のうえにのこしていってもいい。 楠山正雄『幸福のうわおいぐつ』より引用
  • 女の頬には段段やせが見えて来た。 平出修『計画』より引用
  • おかみさん、これには段段訳もあるがそれは言へない、また察しても貰ひたくないほど、深い訳がある。 上田敏『海潮音・牧羊神』より引用
  • そして、段段に外出や人との交際に馴染なじませるように指導し、そのうち恐怖や怒りの対象だった家庭や社会とも心が通じるような方向付けをするのです。 泡坂妻夫『毒薬の輪舞』より引用
  • 眼の前にある樹は大概楓かえでであったが、その枝にしたたるように吹いた軽い緑の若葉が、段段暗くなって行く様に思われた。 夏目漱石『こころ』より引用
  • こんな事を考えている内に、女房は段段に、しかも余程手間取って、落ち着いて来た。 太宰治『女の決闘』より引用
  • 元来瞑想的な事にけた印度インド人だから哲学や法律の理解が好く、自由思想は日本の学生よりも概して徹底して居るので段段だんだん英政府の施設が面倒に成つて来たさうだ。 与謝野寛『巴里より』より引用
  • 海の色は段段と褪せて來ました。 江南文三『佐渡が島から』より引用
  • 段段息が苦しくなるが、負けてはいられない。 泡坂妻夫『亜愛一郎の逃亡 (亜愛一郎シリーズ3)』より引用
  • 石くれと土でこさへた段段を降りながら、左手の方に榎であらうか空をおほふばかり鬱蒼と茂りあうた樹立を眺めて、ああこの樹も前に見た樹と思つた。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • そこで直様善光寺へ駈けつけて、段段今迄の罪を懺悔した上で、どうか人間に生れたいと願ふた。 正岡子規『犬』より引用
  • この地域における文化はセルビア大主教の影響を伝統的に受けており、セルビア人の残した礎石等も見つかっており、昨今では段段と多くの学術組織がこの地の文化を扱うようになってきている。
  • その年の四月三日に初めて内田先生に連れてきて頂いた事があるのだけれど、道が何だかごたごたしてまるきりわからないので運転手に聞いてもらつて通りに車を待たせておき、ゆるやかな坂道をひとり歩いてゆくとすぐ石くれと土でこさへた段段につきあたつた。 森田たま『もめん随筆』より引用
  • 急行の出る九時が段段近づいて来ると共に、客がぽつぽつこのに這入って来て、中には老人や子供の交った大勢の組もあるので、純一の写象はやっと陰気でなくなった。 森鴎外『青年』より引用
  • だが、ふしぎなもので、しばらくすると、三十余年という歳月が、段段にちぢまっていく。 泡坂妻夫『蔭桔梗』より引用
  • 段段外が暗くなり、いつもならシューベルトのセレナーデでも聞える時間だが、この部屋にはその音楽も届かない。 泡坂妻夫『亜愛一郎の転倒 (亜愛一郎シリーズ2)』より引用
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