殆んど何等

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  • 血の気が引いたような白い薄い皮膚の下、緊張した肉に殆んど何等の動きも表情もない。 豊島与志雄『秦の出発』より引用
  • あの時もそうだったが、此度のことでも、彼の意志は殆んど何等の働きをもしなかった。 豊島与志雄『子を奪う』より引用
  • 之を国民生活安定令として見る限りは、素より殆んど何等の現実的内容のないものであるのにだ。 戸坂潤『挙国一致体制と国民生活』より引用
  • だがこの自由主義的社会主義は、日本に於ては殆んど何等の政治的活動とも結び付いていないようだ。 戸坂潤『日本イデオロギー論』より引用
  • 日本の国防費が外国の国防費の三分の一にも足りないと云った処で、殆んど何等の意味もないではないか。 戸坂潤『世界の一環としての日本』より引用
  • 私はカントの先験的観念論なる批判主義に対して殆んど何等の同情を有たない。 戸坂潤『クリティシズムと認識論との関係』より引用
  • ブルジョア経済学の本質的なものの殆んど大部分は、社会主義組織の下では殆んど何等の意味も持つことは出来ぬ。 戸坂潤『技術の哲学』より引用
  • 併しそれと共にこの理論的モラルの文学が殆んど何等の風俗を持っていないということが、多くの人によって指摘される彼の方法の制限だろう。 戸坂潤『思想と風俗』より引用
  • だが少なくとも、この仕事の出来ない思想の科学は、殆んど何等の社会的需要性も実在性も有たないだろう。 戸坂潤『哲学の現代的意義』より引用
  • 心霊の孤独と多元的宇宙の相互の愛とが、殆んど何等の矛盾なしに彼の心に感ぜられた。 豊島与志雄『恩人』より引用
  • 又全精神生活の上には殆んど何等の影響をも及ぼさず、内的調和といふ様なものの上にも別段の要求を持つてはゐなかつた。 ケイ・エレン『恋愛と道徳』より引用
  • 文化があるにはあっても、文化の意識そのものが曖昧な場合には、文化は殆んど何等の社会的力とならぬから、文化の積極的な作用力から云って、それは無に等しいのだ。 戸坂潤『クリティシズムと認識論との関係』より引用
  • 併し農産物以外のものを加工する工業は、農村と殆んど何等の関係を持たぬものである。 戸坂潤『読書法』より引用
  • 丁度ギリシアにギリシア人と称する者は生きているけれども、古代の輝かしい文化の生産者だったギリシア人とは文化史的に殆んど何等のつながりをも持たないと同じように。 野上豊一郎『七重文化の都市』より引用
  • 今日の多くの自由主義者達が、最近の各種の文化統制運動に対して、殆んど何等の本質的な反発を感じないらしいことは、関係が援助と感謝との間柄だからに他ならない。 戸坂潤『日本イデオロギー論』より引用
  • そればかりではなく、唯物論に立脚しない限り、社会科学乃至歴史科学の夫々の間に殆んど何等の理論的一致の可能性を保証し得ない。 戸坂潤『科学論』より引用
  • この社会に於て本然的警察機能はこの通り決して無条件に発揚され得ないのだが、一方社会人の日常生活の保護には、殆んど何等の関係もない思想警察の方は、殆んど無限の権力半径を許されているのである。 戸坂潤『社会時評』より引用
  • だから私は云うのである、学生が学生である限り、即ち「学生」と云うこの社会機構の承認されたる一環を以て自ら任じる限り、即ち又そういうものとして社会の民衆から自分達を区別する限り、今日の学生生活は殆んど何等歪曲などされていない。 戸坂潤『思想と風俗』より引用
  • ただ彼は殆んど何等文芸学というようなアカデミックな要素を持っていないので、その評論は科学的で方法的で体系的と云うよりも、寧ろ文壇的な合理論的評論と云うべきだろう。 戸坂潤『文芸評論の方法について』より引用
  • Methodenlehre でも Methodologie でも、言葉としての意味だけから云えば殆んど何等の区別はないわけであるが、併し実際には、二つは必ずしも同じ内容を云い表わす言葉ではない。 戸坂潤『科学論』より引用
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