殆ど無かつ

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  • 知つた者は手を擧げろと言はれて、私の手を擧げぬ事は殆ど無かつた。 石川啄木『二筋の血』より引用
  • 古來我邦こらいわがくに化物思想ばけものしさうはなは幼稚えうちで、あるひほとんかつたとつてくらゐだ。 伊東忠太『妖怪研究』より引用
  • 良家の子には、淫らな事を、女の口から聞く機會は殆ど無かつた。 水上滝太郎『貝殻追放』より引用
  • 今日の我々にとつて山と詩情は、甚だ多く結びついてゐるのであるがこのやうな感情や感傷は、祖先達には殆ど無かつたことである。 坂口安吾『日本の山と文学』より引用
  • いくら子供でも、男と女は矢張男と女、學校で一緒に遊ぶ事などは殆ど無かつたが、夕方になると、家々の軒や破風に夕餉の煙のたなびく街道に出て、よく私共は寶奪ひや鬼ごッこをやつた。 石川啄木『二筋の血』より引用
  • 風は殆ど無かつたにも関はらず、車に速度が出ると、真向きに遥の海から起つて来る風が、御者の胸に当り、シヤツの脊を帆のやうにふくらませた。 牧野信一『陽に酔つた風景』より引用