死出の光栄
3 の例文
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ついては勅使を賜わって彼らに死出の光栄を与えていただきたい。それ以外に解決の方法はない。
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かれは青年将校の苦衷を語り、かれらが罪を謝するために切腹する覚悟でいることを、武官長に語った。ついては、かれらを安んじて自刃させるためには特別の慈悲をもって「勅使を賜り死出の光栄を与えてもらえまいか」と涙ながらに申し出たのである。はじめは気のすすまなかった本庄も、その熱意に動かされて天皇への伝奏を引きうけた。
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「叛乱部隊は遂に大命に服せず、依って断乎武力を以て当面の治安を恢復せんとす」 攻撃開始、二十九日午前九時。それでもまだ、反乱軍将校が信頼を寄せる川島陸相と山下奉文少将は本庄武官長を訪ねて、「特別のお慈悲をもって侍従武官の御差遣を賜い、彼らに死出の光栄をお与え下さるよう」にと涙ながらに懇願したりした。しかし、これを伝奏した本庄に、天皇はきびしかった。
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