欲する処

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  • 苟くも人類を教育しようと欲する処の大学やそこの学生は、本当に自由であるべきだ。 戸坂潤『社会時評』より引用
  • 如何なる研究手段を如何なる組み合わせで採用するかは、全く科学の研究様式の欲する処なのだから。 戸坂潤『科学論』より引用
  • 聴衆の音曲家に望んで常に聴かんと欲する処はその人によりて既に幾回となく聴馴れしもの。 永井荷風『一夕』より引用
  • ヘーゲル体系の弱点は、その方法とそれの使用の客観的な必然性とに拘らず、一つの封鎖された閉じた体系を与え得ようと欲する処に存する。 戸坂潤『道徳の観念』より引用
  • 新聞紙に於ける報道はだから、公共的である処の、又は公共的であることを欲する処の、即ち不定読者を想定する処の、報道である。 戸坂潤『現代哲学講話』より引用
  • 有名なる夜会の事とて一千有余名の来賓につるその献立の如何いか按配あんばいされ、厨人ちゅうじんの如何に苦心せしやは料理法に重きを置かるる者の等しく知らんと欲するところならん。 村井弦斎『食道楽』より引用
  • 法律などことさら意識しないでも、自然と「己の欲する処に従いて、のりえず」の境地に至ってしかるべきなのである。 澤口俊之『あぶない脳』より引用
  • 日蓮にちれんの教えによれば、十界中の「仏界」を除き、他の九は「迷」のうちにあるが、人は与えられたままの自然の生命、天はあらゆるものを享楽する生命、修羅は人の下、畜生の上にあって、人の欲する処を争う体、としている。 大岡昇平『ながい旅』より引用