次第次第に高く

8 の用例 (0.00 秒)
  • こうして地盤は次第次第に高くなって行くのである。 井上靖『私の西域紀行(下)』より引用
  • その呼吸が又も次第次第に高く喘ぎ初めました。 夢野久作『ドグラ・マグラ』より引用
  • それが今たゆたいながら、軽々と、次第次第に 高くのぼって一しょになる。 森鴎外『ファウスト』より引用
  • けれどもどういうものか、持ち主はおろか人間らしいものは一人も遣って来ないで、その代りに空から銀杏の葉が黄金こがねの雪のようにチラチラと降って来て、書物のまわりに次第次第に高く積りはじめた。 夢野久作『白髪小僧』より引用
  • 花子さんも羽子板の姉さんも夢中になって見ておりますと、王様の踊りはだんだんはげしくなって、次第次第に高く飛び上って、とうとう大広間の天井をつき破って、虚空はるかに飛び上って、どこへ行ったか見えなくなってしまいました。 夢野久作『黒い頭』より引用
  • 乾坤一擲けんこんいってきの死闘を瞬前にして、身構えた両虎の低い呻り声が、次第次第に高く盛りあがってくる。 海野十三『蠅男』より引用
  • コツコツコツコツとその音は、次第次第に高くなったが、ザーッと土でも崩れるような騒がしい音が聞こえたとたん、グラグラと、石畳は左右に揺れ、そのままドーンと下へ落ちた。 国枝史郎『加利福尼亜の宝島』より引用
  • 其処へ到着するまで車はうねうねした坂道を唸りながら駈け登ったが、坂道を曲る度に展望が開けて、夕映の空を背景として斑らに雪を戴いたエトナの高峰が次第次第に高くなり、その裾野がイオニア海に滑り込んで幾つもの長汀曲浦を造っているのが瞬間ごとにより広く見晴るかせるようになって行くのが愉快だった。 野上豊一郎『エトナ』より引用