次第に遠退い

9 の用例 (0.00 秒)
  • だが、次第に遠退いていく警官の笛の、不愉快きわまる電子的な響き以外は何も聞こえなかった。 ジェイムズ・ブリッシュ『02 宇宙大作戦 No2』より引用
  • 夜の訪問者たちのおもだった者は、首都再建委員会のメンバーの中でもとりわけ信望が高い父を、ドイツ共産党の幹部として引き入れるのを遂に諦めたのか、二た月三月経った頃から彼らの足は次第に遠退いていった。 中村正『元首の謀叛』より引用
  • 冬囲いが出来てゆくにつれ、風の音は次第に遠退いていった。 上西晴治『十勝平野(下)』より引用
  • 旅人は地炉にかけた茶釜を見つめながら、主人の跫音に耳をやっておりましたが、其の跫音は次第次第に遠退いて、やがて聞えなくなりました。 田中貢太郎『死人の手』より引用
  • 彼女達を高尚に、シッカリと、奇麗に、健康に育て上げようという指導者が次第に遠退いて行く。 夢野久作『東京人の堕落時代』より引用
  • 彼は得物えものを取り直して、天をにらんで突っ立っていると、その勢いに辟易へきえきしたのか、あるいは道理に服したのか、雷は次第に遠退いて、かえって蛇の穴の上に落ちた。 岡本綺堂『中国怪奇小説集』より引用
  • しかし次第に遠退いた。 国枝史郎『弓道中祖伝』より引用
  • 窓々からほとばしる様々の声は、高い天井や床板や、部屋部屋の壁に反響し、凄じい音を形成かたちづくったが、その音の中を貫いて、尼の叫びと車の軋音きしりねとは、次第次第に遠退いて行く。 国枝史郎『神州纐纈城』より引用
  • 窓々からほとばしる様々の声は、高い天井や床板や、部屋部屋の壁に反響し、凄じい音を形成かたちづくったが、その音の中を貫いて、尼の叫びと車の軋りとは、次第次第に遠退とおのいて行く。 国枝史郎『神州纐纈城』より引用