次第に心

104 の用例 (0.00 秒)
  • 私も黙って後からついていったが、次第に心の落着き場所を失ってきた。 豊島与志雄『或る男の手記』より引用
  • 二人は互いを支えあい、時に疑いながら次第に心惹かれてゆくのだった。
  • 脱走しようという考えは、その前から次第に心の中にひろがってきていた。 イネス/皆藤幸蔵訳『銀塊の海』より引用
  • 藤兵衛は眼をいて川島を見つめたが、次第に心にうなずくものがあった。 松本清張『鬼火の町 新装版』より引用
  • 見ているうちに私は次第に心を打たれていった。 駒田信二『一条さゆりの性』より引用
  • こうして一心に手を動かしていると次第しだいに心がたいらかになっていく気がするのだ。 鈴木大輔『ご愁傷さまニノ宮くん 04』より引用
  • 自分でよそゆきの女帯を締め直した時は次第に心の昂奮こうふんを覚えた。 島崎藤村『ある女の生涯』より引用
  • シートンは深い幸福感にひたり、次第次第に心がくつろいでいった。 E・E・スミス/川口正吉訳『宇宙のスカイラーク』より引用
  • 不器用ながらも、熱心な指導をするビルに、女子生徒たちも次第に心を開いていく。
  • 葵を見て、葵に影響を受けて、紅は次第に心を開くようになった。 早見裕司『メイド刑事01』より引用
  • 最初のうちはロックに対して怯えて口を聞けなかったが、次第に心を開くようになる。
  • 次第に心解け初めては、日となく夜となく新しき、感服の種子加はりて。 清水紫琴『誰が罪』より引用
  • なぜそう見ているのか、また見ているといつもそうであるように、なぜ次第に心が澄んでくるのかは知らないのだが。 ウルフ/中村佐喜子訳『燈台へ』より引用
  • であるから歩るいている中に次第に心が静まって来た。 国木田独歩『酒中日記』より引用
  • 柳瀬の低く響く声を聞いていると次第に心が落ち着いてきた。 牧野修『だからドロシー帰っておいで』より引用
  • 阿海と衝突したり思いやりに触れ、菁菁は次第に心を開いていく。
  • すると次第に心が落着いて来て、動悸もいつもの速さに静まり、再び我に返った。 スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』より引用
  • さくらが積極的に口を開く度に、嘘をついていることが次第に心に重くのしかかってくる。 楡周平『フェイク』より引用
  • やがて月日はたち、娘の身体に宿った妻との生活に、次第に心のずれが生じてくる。
  • スガは初め相手にならなかったが、坂井の弁舌に次第に心を動かされはじめた。 松本清張『絢爛たる流離』より引用
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