次官更迭
6 の例文
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対支問題が急を告げている時で、彼は二六新報からも特派記者を三人北支中支方面に派遣したいと思い、派遣費用の一部を海軍の機密費から出してもらおうと、その無心をするつもりでたまたまこの日海軍省へやって来た。次官更迭のことは承知していて、長谷川に山本を紹介してもらうつもりだったのだが、 「長谷川前次官はさっき見えられましたが、今どこの部屋へ行っておられるか分りません」 と秘書官が言う。それではと直接山本への面会を求めると、あっさり次官室へ通された。
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及川氏も其後の小生や貴兄等の考をきき追々危険を感じ来れるにあらずやと思はるる点あり、どうも次官は策動が過ぎるから早目にかへた方がよからんと思ふが同時に軍令部ももつとしつかりするの要あり、強化策として一部長に福留を呉れぬかとの事なりき。依て小生より、 三国同盟締結以前と違ひ今日に於ては参戦の危険を確実に防止するには余程の決心を要す一の部長交替位で又次官更迭位では不徹底と思考す。
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「海軍に憲兵が無いのは、海軍の弱点だ」 と、山本自身言っていたことがあるそうだが、海軍に対しても軍事警察の権を握っているのは陸軍の憲兵であって、その憲兵が屡々陸軍側のスパイ役を勤めることは明らかな事実であり、いざという場合、彼らは暗殺者の側に立つ可能性があった。陸軍からは、海軍の大臣、次官更迭の場合とか、その他折ある毎に、憲兵を護衛につけてはどうかと申入れて来るから、これは必ず断われということが、秘書官の申継ぎ事項の中に書いてある。
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念願の次官だっただけに、その職への執着もまた人一倍強く、内閣改造が取り沙汰されるようになりはじめると、今度はあからさまな留任工作を行った。しかし改造当日、副官らの前で「大臣は代わるが、俺は代わらないから」と豪語した直後に次官更迭の報を受け面目丸潰れとなってしまった。同じ頃、山本五十六がそろそろ潮時と連合艦隊長官を辞めたい旨を及川大臣に対して表明、「後任には古賀峯一か嶋田繁太郎、若返りを図るなら豊田副武か豊田貞次郎を推す」と書き送っている。
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官僚としては珍しくIT技術に詳しく、省内で怒鳴り散らすなどの人柄でも知られた。体育会系の総務省の中で、先輩鈴木康雄との関係からか情報漏洩を行って懲戒され半年足らずでの次官更迭となった際に、「迷惑を掛けて大変申し訳ない」とのコメントを残したとされる。
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