極め込ん

全て 動詞
21 の用例 (0.00 秒)
  • 父親も母親も東京にいると聞かされていたが、母親はきっと死んでしまったのだと勝手にめ込んでいた。 福永武彦『風土』より引用
  • 今こつちがぐうたら童子どうじを極め込んでゐれば向ふは益々増長するばかりだ。 山田風太郎『明治バベルの塔 -山田風太郎明治小説全集12』より引用
  • しかし動かんでも八方睨はっぽうにらみをめ込んでいれば敵は小人だから大した事は出来んのである。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 桂だけが長椅子にもたれたまま、横着おうちやくめ込んでそこを動かなかった。 福永武彦『風土』より引用
  • そうしてまあ明日になってぼつぼつ出掛けて行こうというような具合でその晩また野宿と極め込んだです。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • おめえは亭主を極め込んで行けばいいのだ。 松本清張『無宿人別帳』より引用
  • 私はそれを完全な失敗作と極め込んで、まだしも「風土」の方に希望をつないでゐた。 福永武彦『第六随筆集 秋風日記』より引用
  • ふと眼がめて何をしているかと一分いちぶばかり細目に眼をあけて見ると、彼は余念もなくアンドレア・デル・サルトをめ込んでいる。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 自分でそう極め込んじゃいけない。 福永武彦『海市』より引用
  • 主人のようにアンドレア・デル・サルトをめ込んだものでもあるまいが、画家だけに形体も色彩もちゃんと整って出来ている。 夏目漱石『吾輩は猫である』より引用
  • 中には一攫千金を極め込んだものも居る。 夢野久作『東京人の堕落時代』より引用
  • それにまた早くその辺へ野宿と極め込んでまずヤクのふんとキャンという野馬の糞を拾う必要がある。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 不性ぶしょうを極め込んでいる。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • たまにはアワや鉢合わせをしそうになるが、そう云う時にはっとして眼を開けるでもなく、悠悠として張りこの虎を極め込んでいる。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • が今あの頼りない太田を前にしては、私はこの良き意味での「のんべんだらり」をアジトで極め込んでいるわけには行かぬ。 小林多喜二『党生活者』より引用
  • それから例のツクツクという羊毛の大きな夜着のような物を頭からかぶって下には羊の毛皮の敷物を敷きましてそれでそこへ坐禅と極め込んだです。 河口慧海『チベット旅行記』より引用
  • 児島はあんな曖昧な人物だから、自然人目にも付かないだろうし、交際の範囲も狭いだろうと、独りで極め込んでいたところへひょっこり彼を知っている中沢と云う者が、事もあろうに民衆社の内部から現われて来ようとは、全く寝耳に水である。 谷崎潤一郎『潤一郎犯罪小説集』より引用
  • 実は娘さんが居ると色々聞いてみたい事が在ったんだが、際どいところでドロンを極め込んでいるもんだから何もかも盲目めくら探り同然だ。 夢野久作『無系統虎列剌』より引用
  • あとから考えてみると、数回この山に登った奴が全然知らぬ道理はない、きっとこの雨の中を汲みに遣られては堪らぬと、自分等も咽の渇くのを我慢して、焚火にかじり着いていたいため、知らぬ顔の半兵衛をめ込んでいたものと見える。 押川春浪『本州横断 癇癪徒歩旅行』より引用
  • それなら向うのやるなり、愚迂多良童子ぐうたらどうじを極め込んでいれば、向うはますます増長するばかり、大きく云えば世の中のためにならない。 夏目漱石『坊っちゃん』より引用