極めたる

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  • 返返かえすがえすこの比天下のゆるされを得ずは能を極めたりとおもふべからず。 太宰治『もの思う葦』より引用
  • 何れかのかねに本づきて極めたる事を人皆知らざるが故に、事によりて迷惑するなり。 唐木順三『千利休』より引用
  • 市中の建築にして壮観を極めたるものは、寺院よりも、学校よりも、劇場とホテルなり。 井上円了『南半球五万哩』より引用
  • そのたたかひの如何に酷烈を極めたるか、如何に歩々ほほ予を死地に駆逐したるか。 芥川竜之介『開化の殺人』より引用
  • これを要するに、これらの神話は妄談を極めたるものなれば、もとより取るに足らぬ。 井上円了『迷信解』より引用
  • その如何に波瀾重畳を極めたるかは読者諸君に、私のつたない筆を以てしてもよくお分りの事と思う。 甲賀三郎『支倉事件』より引用
  • 故に彼等の中におのづから新戯曲の発生熟爛するありて、巣林子の時代に於て其盛運を極めたり。 北村透谷『徳川氏時代の平民的理想』より引用
  • しかれどもこれらの事件は他の事件と聯絡して一時歌界の問題となり、甲論乙駁喧擾こうろんおつばくけんじょうを極めたるは世人をしてやや歌界に注目せしめたる者あり。 正岡子規『墨汁一滴』より引用
  • フェノロサの研究は浮世絵の各流派を挙げて漏らす処なく堅実にして綿密を極めたり。 永井荷風『江戸芸術論』より引用
  • 清衡がいかに富強を極めたりしかは、今も存する中尊寺の金色堂を見ただけでも容易に推知し得べきところである。 喜田貞吉『奥州における御館藤原氏』より引用
  • 花の上月の下、潺湲せんかんの流れに和して秋の楽匠が技を尽くし巧みを極めたる神秘の声はひびく。 和辻哲郎『霊的本能主義』より引用
  • ところが近年は平家のみが朝廷を守護することになり、20余年の栄華を極めたるに、今は運尽きてこうして捕えられました。
  • 余はかくの如く他人に対して臆病なりしかど、家人に対して大胆にていはゆる湾泊わんぱくを極めたりき。 内田魯庵『二葉亭四迷の一生』より引用
  • 一見すると、上の選手が有利に見えるが、下の選手にも様々な関節技・絞め技を極めたり、スイープのチャンスがあるためそうとも限らない。
  • れど我なんぢらに告ぐ、栄華を極めたるソロモンだに、その服装よそほひこの花の一つにもかざりき。 丸谷才一『日本語のために』より引用
  • しかしながら、ノウハウ吸収を目的として合弁契約をしたシネマーク・インターナショナルとは開発スタンスの違いが原因で合弁契約を解消したり、競合会社の増加によりテナント契約が困難を極めたりしたため、出店計画に若干の遅れが発生した。
  • 室内の状況は狼藉を極めたり。 森林太郎『病院横町の殺人犯』より引用
  • しかしながら、ノウハウ吸収を目的として合弁契約をしたシネマーク・シアターズとは開発スタンスの違いが原因で合弁契約を解消したり、競合会社の増加によりテナント契約が困難を極めたりしたため、出店計画に若干の遅れが発生した。
  • 海の上に、波の音と風の騒ぎにのみ苦労をして来た身が、この大寺の森閑を極めたる一間に置かれてみると、昨日は昨日、今宵は今宵、二つの極端な世界を、両端から歩ませられている我が身を、我が身でないように感じました。 中里介山『大菩薩峠』より引用
  • 甲板デッキの上は一時すこぶ喧擾けんじょうきわめたりき。 泉鏡花『取舵』より引用
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