楚々と

全て 副詞
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  • まだ着付けの襟元が締まっていないままの黄氏が、楚々とあらわれた。 酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』より引用
  • ほっそりした体型なので、黙っていると楚々そそとした美人に見える。 山村美紗『殺意のまつり』より引用
  • 椅子に楚々そそと腰掛ける黒雪姫はと言えば、まったく平静な表情で汗ひとつ浮かべていない。 川原礫『アクセル・ワールド 08 -運命の連星-』より引用
  • 湯呑みを盆にのせて楚々そそとあらわれても、存在を控えめにしている。 里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』より引用
  • いつもより、さらに楚々そそと、お嬢様は頭を下げて迎えてくれた。 北村薫『覆面作家の愛の歌』より引用
  • その女のノッペラボウは楚々そそと赤くなって恥じらい、首を振った。 有沢まみず『いぬかみっ!02』より引用
  • 関羽がたたずんでいると、ほど近い木の間を、誰か、楚々そそと通る人があった。 吉川英治『三国志』より引用
  • 楚々そそと、茶を運んで来た女子があった。 吉川英治『新書太閤記(三)』より引用
  • 呼べば妻の小右京がいまにもそこらの渡りから「はい」と答えて自分の前に楚々そそと来そうな気配にさえとらわれた。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • 面食めんくらうぼくのほうへ楚々そそと歩み寄ってくると、ぼくの手をそっととり、テーブルの前まで連れてゆき、椅子を引く。 野村美月『文学少女シリーズ11 “文学少女”と恋する挿話集2』より引用
  • 楚々と夜を照らす月明かりの中で、少年は、ごくさりげない口調で誓いを立てた。 虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』より引用
  • その駒に続いて、後ろから歩みもたおやかに、世間の風にも怖れるもののように、楚々そそと姿をあらわした美人がある。 吉川英治『三国志』より引用
  • のみならず、目をさますとすぐ楚々そそ薬湯やくとうをささげて来てやさしく気分を問うてくれた一女性がある。 吉川英治『私本太平記』より引用
  • だから、ある年齢を過ぎれば演技としてでも楚々と振舞っているのが得策だと合点する。 阿刀田高『異形の地図』より引用
  • だいだい いろの合わせガラスのかさで和らげられた光が、加々美らの上に楚々そそと降り注いでいる。 二階堂黎人『奇跡島の不思議』より引用
  • 吉野太夫はその間に、音もなく席を起って、松の位のすそ楚々そそと曳き、雪の廊下を奥ふかく姿を消してしまった。 吉川英治『宮本武蔵』より引用
  • 意味ありげにそう云いのこして、楚々と立ち去りかけた。 吉川英治『三国志』より引用
  • 彼女も今日は思いきり化粧をこらし、楚々そそとついてゆく姿は、欄間彫らんまぼり吉祥天女きちじようてんによが地へ降りていたかのようである。 吉川英治『新・水滸伝(三)』より引用
  • 三千代みちよながめてゐると、海野うんのとほたびて、我古里懐わがふるさとなつかしとおもふあのノスタルヂヤにたものが、楚々そゝむねをこそぐるやうなあこがれをかんじずにはゐられなかつた。 小島政二郎『海燕』より引用
  • 招待されて楚々そそとやってきた州官たちの奥方も、茶州でもっとも高貴な女性たち自らが庖厨に立っていることを知り、仰天ぎょうてんして次々空いてるなべをふるいはじめた。 雪乃紗衣『彩雲国物語 外伝 2 藍より出でて青』より引用
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