桜の散る

21 の用例 (0.00 秒)
  • 桜の散る頃というのは、伝染病の流行はやりやすい季節だったっていいますね。 綾辻行人『十角館の殺人』より引用
  • 僕は何もお花見に行くわけじゃないけど、桜の散ったあとじゃ詰りませんね。 福永武彦『夢みる少年の昼と夜』より引用
  • 桜の散る頃に箕輪田圃みのわたんぼのあたりを歩いているような気分になった。 岡本綺堂『二階から』より引用
  • ここの桜の散るころの、やるせないような思いも、胸にいて来た。 徳田秋声『新世帯』より引用
  • 上田与志が牢屋敷を出たのは、もう桜の散りかけた四月中旬のことである。 辻邦生『天草の雅歌』より引用
  • 桜の散るころから降り出した雨が小止こやみになったかと思うと、また空が濡れる。 皆川博子『恋紅』より引用
  • 窓から時々コンフェッチを投げるのがちょうど桜の散るような心持ちがします。 寺田寅彦『先生への通信』より引用
  • 桜の散る下を男連れで歩くのもヤボというものだ。 胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇5 涙のポンポコリン』より引用
  • 桜の散る音が聞こえてきそうだった。 香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常⑦』より引用
  • 夕方の雲がにび色にかすんで、桜の散ったあとのこずえにもこの時はじめて大臣は気づいたくらいである。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • 並木の桜の散るのを見て、その頃がなつかしく思出されました。 小金井喜美子『鴎外の思い出』より引用
  • 青の中、雪のように桜の散る空を。 川上稔『AHEADシリーズ 02 終わりのクロニクル①〈下〉』より引用
  • このごろ毎日、桜の散った公園でぼんやりしていた。 長嶋有『タンノイのエジンバラ』より引用
  • まりに夢中でいる若公達わかきんだちが桜の散るのにも頓着とんちゃくしていぬふうな庭を見ることに身が入って、女房たちはまだ端の上がった御簾に気がつかないらしい。 与謝野晶子『源氏物語』より引用
  • また、花期の長さからソメイヨシノ等の桜の散った場合に備え、小学校などで植えられる事も多い。
  • 居間はほのぼのと暖かく、縁側えんがわからは、はらほろと桜の散る春の庭が見える。 香月日輪『妖怪アパートの幽雅な日常②』より引用
  • 振袖ふりそで姿のお姫様が桜の散る下、大きな鐘の横で舞っていた。 つかこうへい『龍馬伝 野望篇』より引用
  • 桜の散った四月の半ばに小武は退院命令を受けた。 渡辺淳一『光と影』より引用
  • 風はつめたいけれども、日が照って、桜の散るのが美しい。 南伸坊『笑う茶碗』より引用
  • きょうも彼は、八坂やさか祇園林ぎおんばやしなど、遅桜おそざくらの散りぬく下を、宿の方へ、戻りかけていた。 吉川英治『平将門』より引用