格別

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  • 広子は年ごろの妹に恋愛問題の起ったことは格別意外にも思わなかった。 芥川竜之介『春』より引用
  • そのほかにはこの奇怪きかいな出来事を判断する種になりそうな事は格別ない。 森鴎外『佐橋甚五郎』より引用
  • 何も格別軍勢が攻めてくるという報告を聞きこんだわけではありません。 ホメロス/呉茂一訳『オデュッセイア(上)』より引用
  • こういう感じが来ようと知らなかったし格別それを期待していなかった。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 晩になってわたしどもはゆっくり話をしたが、格別必要な話でもなかった。 魯迅『故郷』より引用
  • 一旦いつたん社に戻ってもいいのだが、格別にそうしなければならない理由もない。 森瑤子『彼と彼女』より引用
  • もし東京で会っていたとしたら、格別印象に残っていたとも思えない。 林真理子『夢見るころを過ぎても』より引用
  • 格別気にもとめなかったが、言わずと知れた、それがめあての三万両さ。 久生十蘭『金狼』より引用
  • 格別面白いものが見られるとも思えなかったが、窓の外を眺めてみる。 小野不由美『十二国記 魔性の子』より引用
  • それに前方のトラックにしても、格別スピードが遅いということはない。 東野圭吾『天使の耳』より引用
  • そしてこの二人が話をしなくても格別さしさわることは何もなかった。 有吉佐和子『華岡青洲の妻』より引用
  • これはお手のものだから格別の手入れもなしにうまく元通りになりました。 高村光雲『幕末維新懐古談』より引用
  • 黒地に白で抜かれた十字と円では、円のほうが格別に明るく輝いていた。 森村誠一『野性の証明』より引用
  • もともと彼の野心といふものには格別はつきりした目標があつたのではない。 田畑修一郎『医師高間房一氏』より引用
  • 歌も格別おもしろく無いので、私は之を自分の仕事の中には入れて居ない。 柳田国男『予が出版事業』より引用
  • 格別皮肉をこめて言ったわけでもなかったこの一言が、寺山を爆発させた。 赤川次郎『滅びの庭』より引用
  • 私が家にいる時が決まっていないから、格別の扱いをしないのです。 モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』より引用
  • そのかわり、一切を了解したときの爽快さはまた格別ということになる。 鮎川哲也『死者を笞打て』より引用
  • 集まった人々も格別恐ろしげな人々でも、風変わりな人々でもなかった。 三浦綾子『塩狩峠』より引用
  • 主領は松明を手に取ると、格別急ぎもせずに北門を目指して歩き出した。 福永武彦『風のかたみ』より引用
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