柔かい

全て 形容詞
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  • お吉の背中から千春を抱き下して、東吾はその柔かい顔に頬ずりをした。 平岩弓枝『御宿かわせみ 24 春の高瀬舟』より引用
  • 二度ほど彼女は引き返してきて、雪の柔かい所でぼくを起こしてくれた。 イネス/大門一男訳『蒼い氷壁』より引用
  • それから両手を胸の辺まで上げたが、左内を柔かくおさえるようにした。 国枝史郎『娘煙術師』より引用
  • と留美は、肩と頬とで彼の手を柔かくはさみつけるようにしたままいった。 三浦哲郎『愛しい女』より引用
  • 女等はその度に思い出して私を怨み、時には柔かな手で私の頬を打った。 松永延造『職工と微笑』より引用
  • さっきから吹きつけている雪の音は、こんなに静かな柔かいものではない。 岡本綺堂『雪女』より引用
  • 屋根をわらでふいている、その葺きかたが柔かくて特別な線をもっている。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • いい年増なんだが、娘のような若々しい肌と、柔かい声をしていますよ。 野村胡堂『銭形平次捕物控 10』より引用
  • 柔かい手が彼の肩にかかり、頬のあたりへかすかにそれが触れるのだった。 犬田卯『橋の上』より引用
  • 手柔てやわらかいのでも、あまり民衆的ではないようだからここには敬遠する。 夢野久作『東京人の堕落時代』より引用
  • チークに似た茶色の木で、先ほどの黒い木よりは少々柔かそうであった。 豊田穣『南十字星の戦場』より引用
  • 手の中のやわらかい肌触はだざわりがその決心をさらに固くするパルスを送っている。 阿智太郎『僕の血を吸わないで2』より引用
  • 足が柔かい地に着いた時、 「いったいどうしたんだ」と宗近君が聞いた。 夏目漱石『虞美人草』より引用
  • 頬ずりをして見たい様な、斯う思っていかにも柔かそうな青い苔を見る。 宮本百合子『つぼみ』より引用
  • その表情の線を掴まうとしても、掴めないほどの柔かさを具へてゐるのだ。 大手拓次『「香水の表情」に就いて』より引用
  • 私が急いで手にとってみると、手触りもきのうより熟れて柔かいんです。 田久保英夫『深い河』より引用
  • 僕は柔かい優しい空気につつまれて、あやされてゐるやうな気持がした。 原民喜『火の子供』より引用
  • 橋の欄干を渡らせられ、綾子の柔かい手を感じた頃がめぐって来ていた。 犬田卯『橋の上』より引用
  • マカロニが柔かいからではないのよ、ガンスイタンソのせいだそうです。 宮本百合子『獄中への手紙』より引用
  • 北宗画と云ふのは、南宗画とはまた違つた、柔かい佳い味のあるものだ。 菊池寛『真珠夫人』より引用
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