染め

全て 動詞 名詞
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  • 町全体を包む空気が、どんな新しい建物をも奈良の色に染めていく。 坂東眞砂子『身辺怪記』より引用
  • 染めたらしい黒い髪を小さく後ろへ取上げて、広い額を見せていた。 豊島与志雄『反抗』より引用
  • そうして足の指のつめを毒々しいまっかな色に染めているのであった。 寺田寅彦『自由画稿』より引用
  • 朝の茜に染められて小さく波立っている湾の二つの島に、最初の陽がさした。 石牟礼道子『十六夜橋』より引用
  • 何かが強く暴れるたびに、生温かくて赤いものが、わたしの躰を染めた。 佐竹彬『カクレヒメ 第01巻』より引用
  • 傷を負った爬虫類から流れ出る血は、私たちの周囲の水を真紅に染めた。 バローズ『地底世界ペルシダー』より引用
  • と云ううちにやつれた頬を真赤に染めて、白い布団に潜ってしまいました。 夢野久作『霊感!』より引用
  • 半刻余りも歩いた頃、遙か行く手の闇を染めて薔薇色ばらいろの光が射して来た。 国枝史郎『加利福尼亜の宝島』より引用
  • 並子が探偵業に手をめていることは、もちろん令子も知っているのである。 赤川次郎『こちら、団地探偵局』より引用
  • 出てきたのをみると、みんな手首からさきをまっ赤に染めていた。 ドイル/延原謙訳『恐怖の谷』より引用
  • 石油色のすさびた水の色が、黄昏のなかに少しずつ色を暗く染めていった。 林芙美子『河沙魚』より引用
  • この二つの歌を見れば、カキツバタの花のしるで布をめたことがくわかる。 牧野富太郎『植物知識』より引用
  • 小さい声でつぶやいて、頬をぽっと染めて、家の中へ走っていってしまった。 野村美月『文学少女シリーズ11 “文学少女”と恋する挿話集2』より引用
  • 一頭の馬は紫がかった黒で、クローウェルはあれは染めた色だと断言した。 ヘミングウェー/高村勝治訳『武器よさらば』より引用
  • まだ二十歳にも足らないような女で眉を落とし歯を染めているのも決して珍しくはなかった。 寺田寅彦『自由画稿』より引用
  • だから上の方の東に面した壁の一角は白み染めたように思われる。 ベルナノス『田舎司祭の日記』より引用
  • 雪を染めた血の色は、彼女のスキー服の緋色よりずっと黒ずんだ赤だった。 イネス/池央耿訳『孤独なスキーヤー』より引用
  • ほおを染めたごきょうやが片手で胸を押さえ、困ったように啓太を見上げていた。 有沢まみず『いぬかみっ!08』より引用
  • もんを染めた古帷子ふるかたびらに何か黒い帯をしめた、武家ぶけの女房らしい女である。 芥川竜之介『おしの』より引用
  • 紫と謂つても、茜と謂つても、皆昔の様な染め漿しほ処置とりあつかひはせなくなつた。 折口信夫『死者の書』より引用
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