染め出し

全て 動詞
119 の用例 (0.01 秒)
  • 白地にうろこを染め出した新らしい単衣ひとえを着て、水色のような帯を結んでいた。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • ひろげてみると、鬼の面のうえに本という字が染め出してある。 横溝正史『金田一耕助ファイル03 獄門島』より引用
  • 着物はつくったもののコートまで気がまわらなくて、この唐子からこを染め出した母の一枚を借りたのだ。 林真理子『野ばら』より引用
  • 丸多の暖簾のれんは丸の中に多の字を出してあるんですが、これには丸多の店のしるしが無く、家の定紋じょうもんさがり藤が小さく染め出してある。 岡本綺堂『半七捕物帳』より引用
  • 颯爽とひきあげて行く一行のむこうの空を夜明けの光がうすく染め出していた。 平岩弓枝『御宿かわせみ 13 鬼の面』より引用
  • 見るとそれは唐草模様を染め出した青い大きな風呂敷づつみであった。 大倉燁子『青い風呂敷包』より引用
  • 日表にことさら明るんで見えるのは季節を染め出した雑木山枯茅山であった。 梶井基次郎『闇の書』より引用
  • 白地に梅を染め出した小紋、その隣りの川はひわ色の地に匹田ひつたで花が描かれている。 林真理子『野ばら』より引用
  • それは加賀友禅の作家に描いてもらったもので、モダンに梅を染め出したものである。 林真理子『美女入門 PART3』より引用
  • 映画では黒いだけのこの血が実際にはいかに美しく物すごい紅色を氷海のただ中に染め出したことであろう。 寺田寅彦『空想日録』より引用
  • 十月に入ってから、雪はあちこちの黒い土の上をまばらに染め出したが、日がたつと共に、白い部分が多くなって行く。 胡桃沢耕史『黒パン俘虜記』より引用
  • 朱の地にたちばなの花をびっしりと染め出しておりますが、よく見ますと、花のひとつひとつがみな違う。 林真理子『本朝金瓶梅』より引用
  • 私はひとり門の外へ出て、黒いひらひらと、白いめりんすのと、地のなかに染め出した赤い日の丸の色とをながめた。 夏目漱石『こころ』より引用
  • その白いあでやかな顔には、先年見たような暗い蒼ざめた色を染め出していなかった。 岡本綺堂『深見夫人の死』より引用
  • 緑色の中に、松葉が数本散らしたように染め出してある。 平岩弓枝『女の四季』より引用
  • 三十歳でこの仕事に手を染め出し数年をまたずに靖胤はこの分野の仕事に精通しただけでなく、扱いにくい軍人を相手に辣腕の主計官として大蔵省内部だけではなく、陸軍省海軍省の内でもその名を知られるようになった。 石原慎太郎『遭難者』より引用
  • ハッピの背には、丸に千秋という字が染め出してあった。 山田風太郎『警視庁草紙(上)』より引用
  • 店頭の招燈には黒地に四目結の紋所を染め出したものをかけていた。
  • ひろげてみると浅黄に白く鬼の面が染め出してあり、うえに本という字が、これまた白く染め抜いてある。 横溝正史『金田一耕助ファイル03 獄門島』より引用
  • それにもかかわらず、あの若者の胸に大きく染め出したモットーに、どうして気がつかなかったのか、警部はあの若者のどこに心を奪われていたのか、さすがの金田一耕助もそれに気がつくまでにはそうとう時間がかかったのである。 横溝正史『金田一耕助ファイル19 悪霊島 上』より引用
  • 次へ »