染めわけ

全て 動詞
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  • 白紙が環境や何かで後天的に染めわけられてゆくんじゃないんです。 皆川博子『聖女の島』より引用
  • 天が同血から出た二人の人生をこのような明暗二色に染めわけたものは、何だったのか? 森村誠一『人間の証明』より引用
  • それは全く、時代の移り変わりを鮮やかに染めわけたような感じですらあった。 三浦綾子『塩狩峠 道ありき』より引用
  • そこには、赤、白、青と縞模様に染めわけられた円筒状の看板が立ってまわっていた。 吉村昭『一家の主』より引用
  • ほかの娘たちはだれも知らないようなおもちゃを手に入れてやったり、さまざまな色に染めわけた珍しいまりなどの珍しい品物を与えたりする必要がある。 ヴァーツヤーヤナ/大場正史訳『カーマ・スートラ』より引用
  • それで猫のすがたがはっきりと、月光のなかに浮きあがったが、なんと、その猫は見事に赤と黄色のだんだらじまめわけられているのである。 横溝正史『空蝉処女』より引用
  • キカハの背後では、鮮かな青と赤に染めわけられた小鳥が木の間をかすめて飛んだだけで、それ以外にはなんの動きもなかった。 P・J・ファーマー『地球の壁の裏に』より引用
  • 豊満な、四十女のむっちりとした白い膚には、無数にむごたらしい切り傷ができていて、幾筋ともわからぬ血の川が、全身を網の目のように赤と白とに染めわけている。 横溝正史『迷路の花嫁』より引用
  • 膝をついた役者の背後から、朱と薄浅葱うすあさぎに染めわけた踊り衣裳の両袖を翼のようにひろげ、着せかけました。 皆川博子『旅芝居殺人事件』より引用
  • 伊野町で作りゆうがは、その七色を別々に染めわけた紙ですろう。 板東眞砂子『狗神』より引用
  • 狭いその通りの両側はバーや食べ物店がギッチリ並んでいて、色さまざまなネオンの看板が、道行くひとを五色に染めわけんばかりである。 横溝正史『金田一耕助ファイル20 病院坂の首縊りの家 上』より引用
  • けれど奥に見えた人影は、涼やかな大模様の帷子かたびらに、住吉の松と吉野の桜を染めわけたうちかけを掛けて、その背までみどりの黒髪をうしろへすべらせている女性であった。 吉川英治『新書太閤記(七)』より引用
  • 赤と青に染めわけた毛皮の外套を着た男たちのラクダに乗った姿は、深い碧空に映えて、まったくこの世ならぬ見ものであった。 ヘディン/長尾宏也訳『シルクロード』より引用
  • 今日はまた塗りかえられたばかりとみえて、赤と黄と、染めわけられた毛並みが、とくに美しくあざやかだった。 横溝正史『空蝉処女』より引用
  • 彼はていねいに髭をそり、頭にはなにもかぶらず、二種類の灰色に染めわけられたクレールヴォーの獄衣をきていた。 ユゴー/斎藤正直訳『死刑囚最後の日』より引用
  • 夕日は巨大な赤い球になって神宮の森の上にわだかまり、さまざまな色あいに染めわけられた雲が紺いろに降りてこようとする夜にあらがって漂っていた。 栗本薫『翼あるもの4』より引用
  • 東吾が奥の部屋をのぞいてみると、おそのは夜具の上に寝かされて居り、首に巻いてあったらしい赤と緑の染めわけのしごきが枕許にまとめてある。 平岩弓枝『御宿かわせみ 07 酸漿(ほおずき)は殺しの口笛』より引用
  • モンゴール一万五千の侵攻軍はそこで、はるかな地平線までも君と砂の起伏以外には河ひとつないようなノスフェラス荒野のまんなかにウマをとめ、染めわけられた鎧の色そのままに四色の巨大な花のように本陣をおしつつんで陣をしいた。 栗本薫『グイン・サーガ 003 ノスフェラスの戦い』より引用
  • その炎の上には巨大な塔がふたつそびえ立ち、その塔のふたつの面が、ひとつはまっ黒に、ひとつはまっ赤に、どぎついまでにくっきりと染めわけられていた。 ユゴー/辻昶・松下和則訳『ノートルダム・ド・パリ(下)』より引用
  • 今夜はまた前どおりの幼稚な変装で、黒ぐろと染めわけた髪とつけ髭で、すっかり若返っている。 中井英夫『虚無への供物』より引用
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