染めるやう

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  • 鶴石は眉の濃い人のいゝ眼もとをちらと染めるやうに輝かせて、投げ出した自分の汚れ足をみてゐた。 林芙美子『下町』より引用
  • 世間の評判は屹度過度に意識的な君自身の心に反射して來て、君の生活内容其物を不純の色に染めるやうになるに違ひない。 阿部次郎『三太郎の日記 第三』より引用
  • 季節の触れ方は多種多様で一概には律しられないが、触れ方が単純素朴なほど、季節は味はふ人の身に染めるやうである。 岡本かの子『初夏に座す』より引用
  • それにしても何うして斯んなに長たらしい酒の試験などを行ふのかと私でさへも疑ふのであつたが、それはそれだけの酒が悠々と飲めて、あらゆる場合にあの小間使に対していさゝかもの心を動かさぬか何うかを験べるためだつたのだ、眼のふちなどを酒の香りで少々でもあかく染めるやうでも最早資格は奪はれるべきだつた。 牧野信一『天狗洞食客記』より引用